プロローグ (長編の方と同じ) ページ2
「坂田銀八! 勝負だ!」
「だー! 毎日毎日鬱陶しーわてめー! つか銀時だっつってんだろうが!」
「ぎゃー! 銀さん! うちの兄がすみません!」
「志村新時!! オメーもついでに潰す!!」
「なんで!? ていうか銀さんと名前混ざってるし、確実にわざとですよね!」
「あら、新ちゃんに手を出すなら殺すわよ」
「志村妙! お前もなかなか不味い飯で人を殺る技術があるな! 俺と戦え!」
「殺す」
「お兄ちゃんいい加減やめろ! お妙さん本気で殺しに来るから!!」
「チャイナ娘! 今日こそ持久戦のその先へと行こうじゃねえか!!」
「黙れこのクソ迷惑野郎ぅ! お前はどっかのバカみたいに戦いのことしか考えてないくせにアイツより面倒くさいアル! 桜を見習えヨ!!」
「神楽ちゃんごめんなさいぃ!」
「沖田ァァ!! 今日こそぶっ殺してやる!」
「うるせぇ……妹は静かなのにアンタうるさ過ぎやしませんかィ。おかげで昼寝してたのに起きちまったじゃねーかコノヤロー」
「沖田さんすいません!!!」
「おい沖田てめー仕事サボって寝てんじゃねーよ」
「なんだ鬼のマヨラーもいるじゃねーか。なら二人まとめて相手してやるよ!」
「鬼の副長のこと言ってんのかおまえ。あんま妹に迷惑かけんな……って、てめぇ人が話してる最中に斬りかかってくんじゃねぇ!!」
「土方さんごめんなさいぃい!!」
「おいヅラ! 久しぶりに刀交えようぜ!」
「ヅラじゃない桂だ。いや、それよりも桜がかなり疲れた様子だぞ。お前いささか血気盛んすぎるのでは」
「問答無用!」
「人の話を聞けこの阿呆!!」
「はぁ、はぁ……か、桂さんごめんなさい」
「あの、神威さん?」
「ああ、この埋まってるのは君の兄だよ」
「あ、はい。いや、なんで埋まってる兄を椅子代わりに」
「こいつより君のほうが強いから。ここに座って君が来るの待ってようかと思って」
「え、ええ……」
「た、高杉さんちょっと待って! お姫様抱っこは恥ずか」
「高杉ィイイ!!! 妹に触ってんじゃねえこの厨二病が!!」
「クク、お前の兄は相変わらず短気だな」
「絶対わざとですよね!? 兄が喧嘩売る前に喧嘩売って楽しんでますよね!?」
「将軍! 護衛は全部突っぱねてきた! 一戦交えようぜ!」
「お前は相手をよく見ろこの野郎!! それ謀反だぞテメェ!」
「桜の兄は相変わらず面白いな」
「うちの兄が本当に申し訳ありませぇえええん!!」
私は、兄の尻拭い役である。
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2021年2月13日 22時