ワレモノ注意 五 ページ31
「もっと強い人……それこそAさんが大将の方が」
「私はやめておくよ」
「え、何でですか?」
「お節介でも、この試合はお妙ちゃんの為を思ってのもの。その思いが一番強いのはきっと新八君だから。それに私には他に、弟子を完敗させたいっていう不純な目的があるからね」
Aは珍しくも、悪質な笑みを浮かべた
戦以外の全員がその表情に驚く
「Aは師弟戦になると急に好戦的になるからな。つっても、あんま師弟いないから珍しいが」
銀時すら見慣れていないようで、何度か瞬きしていた。
「その話も気になりますけど……皆さんどこに皿つけるんでィ?これで結構、生死が別れるぜィ」
沖田は土方の左目に皿をくくりつける。
「土方さんは負けるつもり一切ないんで眼球につけるらしいでさァ」
「オイ眼球えぐり出されてーのかてめーは?」
土方は真顔ながらも青筋を浮かべる。
「割れる時は割れるんだよ。適当に張っとけ適当に。よし、俺はココにしよう」
「だからなんで俺だァァ!!てめーの皿だろーがァァ!!」
銀時に左目へ皿を張られて土方がキレた。
「片眼だと向こうの九兵衛君とキャラが被るだろーが!空気を読め!!」
「読んでみろ土方!お前なら読めるはずだ土方!」
「黙っとけやドSコンビ!!」
「もー何やってんの二人とも。土方さんで遊ばないの」
Aは土方に近づき彼の頭に手を回す。
「え?ちょ、誰だ?」
土方は両目を皿で塞がれるという奇妙な状況のせいで外界が見えず、誰に触られているのか分からなくて戸惑う。
「あ、ごめんなさい。お皿取るのでちょっとじっとしててくださいね」
「はっ?おま、Aか?」
「もー銀ちゃんも沖田君もキツく縛りすぎだってコレ」
「ッ!!」
Aは結び目がうまく解けず、苦戦して土方に体を押し付ける状態になっていて。
土方は見えないが何となく押し付けられる弾力が胸であることを察してしまって、顔が段々赤くなる
「ちょ、A俺が解くから離れろ!!」
「銀ちゃんそういってまた土方さんで遊ぶでしょ」
「遊ばねーから離れろって!」
「?何でそんな焦ってるの?」
銀時が慌てて土方からAを離そうとするが、彼女は土方にくっついたまま不思議そうにする
そんな彼女の手を沖田が取った
「Aさん俺がやりまさァ」
「いや沖田君にだけは任せられない」
「何ででさァ。このまま土方のヤローの眼球潰そうと思ったのに」
「それだよ!!その思考があるからだよ!!」
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刹那*桜(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!! (2022年12月27日 20時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します!! めっちゃ面白いです!! これからも頑張ってください! (2022年12月26日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!! (2022年11月20日 0時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年11月14日 16時) (レス) id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 花香さん» コメントありがとうございます!9個もあって長いですなか一気に読んでいただきありがとうございます!!わりと読みづらい所もあるかと思いますが好みと言ってもらえてとても嬉しいです!!(;ω;) (2022年11月7日 23時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年11月7日 0時