ワレモノ注意 四 ページ30
「やはり君だけは油断ができないな」
九兵衛の言葉にAは少し黙る
「……元より油断するつもりなんてないんじゃないの」
「ククッ、それもそうだね。僕は憧れた師に手加減するなんてマネは絶対にしない。覚悟するんだよ、AA」
「……なんか、銀さんにゃ二人の目に火花散ってるように見えるんだけど」
「大丈夫でさァ。俺にも見えてます」
対峙するAと九兵衛の空気がひりついて銀時たちは苦笑いした
「私たちは貴方がたの皿を全て割るつもりなので、大将が誰でも関係ありません……あ、いやでもAさんだとちょっと困るかも」
東城は少し間が空いて訂正する
「よーしAを大将にするか」
「この勝負勝てるな」
「いや私が大将は絶対違うと思う」
銀時と近藤が東城の反応を見てAを大将に推し進めて、東城が焦っていた。
「ちょ、アンタら慈悲とかないんですか!絶対Aさん強いって分かってるでしょう卑怯ですか!」
「卑怯は俺たちの専売特許でさァ」
「専売特許にするなそんなもん」
土方は俺たち、と一括りにされて軽く沖田の頭をはたいた
「大丈夫だ東城」
九兵衛がフッと笑う。
「Aが大将なら、僕が最初に彼女を潰せばいい話だからね」
「あんだとコラァァ!うちのA舐めんじゃねーぞコラァ!」
「てめーなんかイチコロだからなコラァ!俺の妹は男も女も射抜かれるからなコラァ!」
「いや銀ちゃん大人気ないし恥ずかしいから辞めて。お兄ちゃんはそれ意味違ってくるから」
銀時と戦が大人気なく吠えていてAは羞恥心で顔を隠す。
「そーだぞコラァ!Aは天人ぶっ倒すんだからなコラァ!」
「ちょっとォ!?その言い方はダメだよ神楽ちゃんぅ!」
「どういうことAさん!?天人ぶっ倒したの!?」
「いや違っ、その、違くはないけどォ!!」
準備時間に入る中、Aは色んな意味で修羅場を迎えていた。
九兵衛たちと別れ、作戦会議に入るが新八は苛立って木を蹴り付けた。
「腹立つんですけどォ!すかしやがってほんとムカつく奴らだよ!」
「もうムカつくからさァ、こっちの大将もムキ出してこうぜ!丸出しで行こうぜ。いつやられてもOKみたいな感じで!」
そう言って近藤は的の小皿を股間に巻き付けていた。
「OKじゃないっスよ!!一発KOですそんなトコ!!ってか僕が大将!?」
「当たりめーだろ。不本意だが俺たちゃ一応恒道館の門弟ってことになってんだ」
新八の問いかけに土方が返した
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刹那*桜(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!! (2022年12月27日 20時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します!! めっちゃ面白いです!! これからも頑張ってください! (2022年12月26日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!! (2022年11月20日 0時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年11月14日 16時) (レス) id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 花香さん» コメントありがとうございます!9個もあって長いですなか一気に読んでいただきありがとうございます!!わりと読みづらい所もあるかと思いますが好みと言ってもらえてとても嬉しいです!!(;ω;) (2022年11月7日 23時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年11月7日 0時