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やっぱりヒロインはゴリラに限る 三 ページ5

「胸クソわりーが神楽助けるまでは協力してやるよ!ありがたく思えお父さん!」

 銀時は青筋を浮かべながら木刀でえいりあんを斬っていく。

「そーかィ。そいつァ……ありがとよォ!!」

 星海坊主は番傘を構えてえいりあんに向けてぶっ放した。

「二人とも仲良いんだか悪いんだか……」

 Aは口喧嘩しつつ互いに連携して戦う二人を見てクスッと笑う。

『!!』

 一際大きな爆発音がして船床が揺れる。

 船の底が抜けて、えいりあんの塊が下へと出てきた。

「こりゃァ、核だな。寄生型えいりあんの中枢……こんなデケーのは初めて見るが」

 星海坊主は真下にある核を見下ろす。
 ターミナルのエネルギーを吸収しすぎて巨大化した結果、船の底が抜けてしまったらしい。

「アレを潰せばこいつらを止められ……」
『!』

 星海坊主が言葉を止め、三人は核の中にあるものを見つけて目を見開いた。

「かっ……神楽ァァァ!!」

 核に飲まれるようにして神楽が捕まっていた。
 三人は急いでそちらに降りる。
 しかし銀時たちが辿り着く前に神楽が完全に呑み込まれてしまった。

「神楽ちゃんがっ」
「おいおい呑まれちまったぜ」
「や……ヤバい。野郎、神楽を取り込みやがった」

 星海坊主は座り込んでうつむく

「このままじゃこいつを仕留めることはできねー」
「このまま、このえいりあんを殺せば……神楽ちゃんも死ぬ……」

 星海坊主の言葉にAが続ける。
 銀時はうなだれる星海坊主を見て何か考えていた。

『えー、ターミナル周辺に留まっている民間人に告ぐ!ただちにターミナルから離れなさい!』

 松平の船から拡声器を通して警告が出される。

『今からえいりあんに一斉放射をかける。ただちにターミナルから離れなさい!』

「なっ……」
「なんだとォ!?」

 銀時と星海坊主は驚くが、Aは松平ならやりかねないと思っていたのか動じた様子はない
 彼女は懐から携帯を取り出した。


 近藤は慌ててパトカーの無線を松平のいる船に繋いだ

「とっつぁん待て!ガキが一人えいりあんに取り込まれてる!」

「近藤、ガキ一人の命と江戸を同じ天秤にかけるつもりか?人を救うってことはな、人を殺める以上の度胸が必要なんでィ。大義を見失えば救える者も救えなくなるぞ。甘ったれてんじゃないよ」

「しかしとっつぁん!」
「局長ォ!化け物がまた!」

 静かだったえいりあんが再び動き出した。

「ホーラ見ろ、オジサンの言うこと聞かないから」

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年10月2日 5時

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