大事なものはそばに置いておけ ニ ページ39
阿音たちの後ろに定春が来ていて、口を開けて食おうとしていた。
「ぎゃあああ!!」
「出たァァ!!」
新八やAたち三人は急いで逃げる。
「あ!銀ちゃんたち置いてきちゃった!」
「百音!」
三人が後ろを振り返れば、銀時と百音が笛で繋がったまま互いに肩を掴んで二人で逃げていた。
「うおおお!!逃げてる!」
「気持ちワル!なんか別の生き物!?」
「でもアレ要は二酸化炭素をお互い交換してるだけで苦しくなる一方ですよ!!」
銀時と百音はまともに呼吸できず冷や汗を大量に流す。
「ピピピピ!」
「ピピピピピ!!」
銀時は白目を剥き、お゛え゛と吐き気を催していた。
百音がズドドドと思いっきり銀時を殴りつける。
「オイオイ喧嘩してる場合じゃねーよ!」
「おーい。歯ァくいしばれ」
新八がツッコんだ後、上から神楽の声がして
「わたァァァァ!!」
神楽が飛び降りてきて、笛に向かって蹴りを入れて砕いた。
「とれたァァ!!」
「歯も取れたァァ!てめーが歯食いしばれっていうからァ!」
「気にするな、また生えるヨ」
銀時が口から血を流して怒るそばで百音はまだ口から笛が外れないままモゴモゴしていた。
銀時たちは定春に追いかけられ、球場の中へ逃げ込んだ。
「ちょっとォォ!どうするんですか!笛も壊れちゃいましたよ!」
「狛子!」
走りながら新八が叫び、阿音は狛子を呼んでコーヒーフレッシュのミルクを出す。
「狛子を覚醒させて対抗させるしかないわ!百音ェ!」
「ピー!」
百音はイチゴを手に持って返答する。
阿音が呪文を唱え狛子にいちごとミルクを食べさせた。
「目覚めよ、狛神ィィ!!」
二人が狛子に手を合わせると光が生まれ、閃光が散って狛子が変化していく。
「ぎゃおおおお!」
狛子が雄叫びを上げた。
角が生え顔はゴツくなっているが、大きさはそのままだった。
「ちっさ!!何ですかコレェェ!顔ゴツくなっただけで何も変わってないじゃないですかァ!」
「なんか、シーサーみたい」
新八がツッコみ、Aは可愛いと思ったのか触りたそうにしていた
「狛神は攻めを司る者と守りを司る者の必ず二体存在するの。狛子は守りを司る狛神、ちょっとやそっとじゃ抜けないわよ」
狛子は定春に対峙して、銀時たちとの境目に結界を作った。
「!!これは……結界!?」
「さっ!時間を稼いでいる間に早く!私に考えがあるの!」
阿音が指示を出して、全員球場のグラウンドへと進んだ
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年10月2日 5時