神は鬼を殺さず暴徒を砂状へと化す 十 終 ページ12
「でも、このままずっとAに隠し続けるアルか?」
「……伝えたらきっとAさんは自分を追い込んじゃうだろうし」
新八も神楽も、Aの心の心配はしていた。
しかし、伝えなければAがまたあの状態になって人を傷つけるかも知れない。
Aに人を傷つけてほしくない。
けれど彼女がその力の真実を知って、心打ち砕かれてほしくもない。
「力は概して強いものだ」
苦悶する新八と神楽を見て、道信が言葉を出した。
「強すぎる力は身を滅ぼしてしまう。それが例え、何かを守るために使うモノであっても」
彼は鬼の面を空に向けていた。
「本人に伝えなければ、あの力と向き合うことはできない。そうなれば、最後には彼女も身を砕かれるかも知れんぞ」
道信は鬼面から銀時へ視線を移す。
彼は屋上の塀にもたれかかり、外を眺めていて。
「……そーだな。少し、考えるか」
銀時は頭をかいて、小さくため息をついた。
――ヅラと辰馬に、一報送っておくか……。
銀時は闘技場でのAを思い返す。
『俺ァ普段の桜が、他人を傷つけたり殺したりしたくないって言ってたからその状態を守るだけだ』
過去の自分の言葉を再帰させて
「……約束、守ってやれなかったな」
銀時は眉を寄せ、強く奥歯を噛んだ。
―――――――――――
やっと終わった……オリジナルの部分が長々と続いてしまって申し訳ございません!
Aの暴走の真実が明かされるのはもう少し先かもです。
それでは次話をお楽しみに。
最近入ってきた新人が仲間の心に強く住み着いているので家賃を請求できるんじゃないだろうか 一→←神は鬼を殺さず暴徒を砂状へと化す 九
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刹那*桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます!! そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです! これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます!ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます!これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年9月13日 20時