ケンカの横槍は危険 一 ページ21
星影と別れた銀時たちは晴太を取り戻す決意を固めた。
神楽は番傘を、新八は薙刀を、銀時は洞爺湖を持って挑むが月詠も立ち上がった。
「わっちも共に行こう」
「裏切り者になるぜ」
「わっちが護るのは日輪じゃ。吉原に忠誠を誓ったことなど一度もない」
月詠は笑って紫煙を吹く。
「それに自分で捜してみる気になったのさ。てめーの
「……帰るトコなくなっても知らねーぜ」
「心配いらんわ。ぬしらが吉原を叩き潰してくれるんじゃろう。それに」
『本当に世間体を気にしないな星影。晴太の為に動きすぎると身を滅ぼすぞ』
『月詠ちゃんも人のこと言えないでしょ。月詠ちゃんが晴太君と日輪さんを護るなら、私は月詠ちゃんごと二人を護る』
『……フッ。それは少し傲慢ではないか』
『傲慢でもいいもん。日輪さんが太陽なら、私は月詠ちゃんの道を照らす
「それに眩しい御星様が、わっちを護ってくれるからな」
星影の思いを胸に優しい笑みを浮かべた
ーー
吉原の中心部の邸宅で轟音が鳴り響き、一室の壁が破壊される
大きく舞い上がる土煙の中から、神威と鳳仙が外に飛び出してきた
二人は雄叫びを上げ殴り蹴り合いながら屋根の上で戦闘を繰り広げた。
その顔には二人とも笑みが浮かんでいて
互いの拳が互いの頬にぶつかり、二人とも衝撃で後ろに吹っ飛ぶ。
「団長やめろ!俺たちの目的を忘れたか!」
「よせ
神威の仲間の云業が戦いに割って入る。
それを見て阿伏兎は慌てて叫んだ。
「団……」
云業が何かいう前に、神威は彼の頭を蹴落として屋根の下に突き刺した
顔だけ出ている状態で云業は生かされたが
「ひっこんでてよ。今楽しいところなんだ。邪魔すると
ーー殺しちゃうぞ」
神威はニコニコしたまま脅迫した
阿伏兎が呆れた表情を浮かべる
「また始まっちゃったよ。団長の悪いクセが……ああなるともう、誰にも止められねェ」
神威が鳳仙の背後から顔に向かって蹴りを入れた。
鳳仙が手で受け止め血が飛び散る。
しかしその血は鳳仙のものではない
彼は神威の足を指で貫いていた
神威は笑ってそのまま鳳仙の首に足を絡ませ上から拳を叩きつけようとした。
鳳仙は神威の頭を掴み地面に叩きつけて攻撃を阻止する。
重音が響き地面が割裂する。
鳳仙は神威の頭を掴んでいるが彼に顔を蹴り付けられ、お互いに力を押し合う
ケンカの横槍は危険 二→←吉原第二席に鎮座する戦乙女 九 終
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます!いつもご愛読いただき嬉しいです!この先も楽しんで読んでいただけるよう頑張ります(ง •̀ω•́)ง✧ (2023年1月29日 22時) (レス) @page14 id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - 続編突入おめでとうございます!今回多めな戦闘シーンも、夢主ちゃんが毎回どのように強さを見せつけてくれるのか、周りがどう反応するのか、楽しみにしております。まだまだ寒いので体調に気をつけて頑張って下さい! (2023年1月29日 18時) (レス) @page14 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月28日 13時