検索窓
今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:28,006 hit

好きな相手なら、笑わせてみせろ 五 ページ26

「男だ女だとつまらん枠にとらわれる君たちに僕は倒せんよ」

 九兵衛は地面に倒れている土方へ視線を落とした。

「この男を見ろ。僕を女と知るや途端に剣が鈍った……そんな脆弱な魂で大切なものが守れるか」


 銀時の周りを敏木斎が竹藪を駆使して飛び回り撹乱する。

「アレをその道に入れたのはわしら!最後まで見届けてやるのが務めよ!!」

 銀時と新八の脳裏に、お妙の笑顔が浮かぶ。

 二人は刀に触れ

『勝手なことをゴチャゴチャぬかしてんじゃねェェ!!』

 新八は九兵衛に斬りかかり銀時は敏木斎の攻撃を受け止めた。

「笑顔の裏に抱えているもの!?それを知りながらなんで今の姉上の顔は見ようとしない!?」

 新八は声を上げながら九兵衛に連続で斬りかかる。

「愛の形!?相手の気持ち一つ察せてねーで気持ちワリーこと言ってんじゃねェェ!!」

 銀時も同じく反撃の隙を与えない連撃を敏木斎に放った。

「男も女も超えた世界!?」
「んなもん知るかボケェェェ!!」

 九兵衛と敏木斎が塀に跳び上がり、新八と銀時もそれを追う。

「惚れた女を泣かせるような奴は」
「男でも女でもねェ」

『チンカスじゃボケェェェ!!』

 塀の屋根の上で四人が鉢会い、新八と銀時が同時に九兵衛と敏木斎に強い一撃を喰らわせた。

 目の前に戦線が見えたお妙は驚いて塀の上の四人を見る。

 あと、と新八は言葉を出し、それに続けて銀時が口を開く。

「心ん中のホントの想いを隠した状態で」
「姉上を護れると思うな」

『惚れた相手に向けられた想いには嫌でも気づくんじゃボケ!!いい加減 認めやがれ!!』
「ッ……」

 銀時と新八は一人の女性を思い浮かべて大きな声で叫び、しっかりと九兵衛を見つめる。
 その瞳にはもちろん嫉妬や負の気持ちが渦巻いていたが、相手に嘘をつかせまいとする威勢があった。

「だからモテない奴は嫌いなんだ。ねっ?銀さん」
「まったくだ新八君」

 メガネのない状態でキリッとした顔で言う新八のノリに、銀時はいつもの気怠げな顔で乗って返答した。



「貴様らァァ!!」

 輿矩の声が大きく戦場を割り、銀時は驚いて彼を見る
 輿矩は後ろに大勢の部下の侍を連れていた

「バカ騒ぎをやめろ!これ以上、柳生家の看板に泥を塗ることは許さん!!ひっ捕えろォォ!!」

 輿矩の指示で一斉に侍たちが銀時と新八を捕らえようとする。
 しかし

「ぎゃあああ!!」

 侍たちが倒されて叫び声が響く
 その先には近藤たちがいた

好きな相手なら、笑わせてみせろ 六 終→←【R版のお知らせ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。