今市家と三代目 ページ5
「ママ〜、パパのけーたいあるよ〜」
「え゛っ」
そんな息子・隆斗の言葉で慌ただしい一日になることが確定した土曜日。
忘れ物ないか家出る前に確認したのに、玄関で隆斗に「パパいってらっしゃーい。はやくかえってきてね？」なんて言われて「もう家帰る〜！」と駄々をこねていたせいだ。
「……どうしようっていうか、もー、届けるしかないじゃん」
「パパのとこいくの？」
「うん、隆斗出かける準備しようか」
「はーい！」
休みなのにパパがいなくて寂しい隆斗は、パパとよく似た笑顔で良い返事をした。
私も軽くメイクして、マネージャーの岡本さんに連絡しよう。
「隆斗〜、上着これね。帽子も被って」
ラインの友達から岡本さんを探しながら隆斗に上着と帽子を渡す。上着はパパとお揃いのTHE NORTH FACEのダウンと、これまたTHE NORTH FACEのフロンティアキャップ。
《はい！岡本です！》
「あ、岡本さんおはようございます！」
《おはようございます！どうかした？》
「隆二がケータイ忘れたみたいで、今から届けに行きますね」
《あ〜！ごめんね！助かるよ！受付には話しとくからお願いします！》
「こっちこそすみません。お願いします」
岡本さんと連絡を取って、受付に話を通して貰っておく。顔見知りだけどちゃんとしないとね。
「ママできたよ！」
「ん、じゃあ行こうか」
火の元と戸締まりを確認して私も上着を着る。上着は勿論レディース版。隆斗が自分で靴を履くのを見守って、家を出た。
マンションから事務所まで車で20分くらい。車は「でかいのが良い！」と言ったパパの要望でヴェルファイア。隆斗の友達とか、プライベートで三代目の皆乗せたりするから結構この大きさは役立ってる。
「ねぇ、ママ〜」
「なーに」
「おみちゃんいるかなぁ？」
「いるんじゃない？今日の午前中はトレーニングだって言ってたし」
「やったー！」
隆斗は臣ちゃんが大好き。会うと臣ちゃん臣ちゃんとくっついて、離れないから大変。臣ちゃんも甘やかしちゃうからね……いや、皆甘やかすから……まぁ、今のところしっかりと育ってるから大丈夫？……かな……？
行き掛けに差し入れも買って、昼近くに事務所に着いた。事務所の駐車場に停めさせて貰って、二人で出入り口に向かった。
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shiro(プロフ) - senaさん» senaさんコメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです:->これからも更新頑張ります！ (2018年11月1日 1時) (
レス) id: 8d46f4c2ff (このIDを非表示/違反報告)
sena(プロフ) - ここ小説が好きです!これからも更新を楽しみにしてます！ (2018年11月1日 0時) (レス) id: f1e1b6af5a (このIDを非表示/違反報告)
shiro(プロフ) - atokさん» atokさんコメントありがとうございます！ほのぼの目指してこれからも更新していきたいと思います^ ^ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 13138cc3d9 (このIDを非表示/違反報告)
atok(プロフ) - 隆二クン大好きで読ませて頂いてます。メンバー家族ほのぼの感がとても好きです。 (2018年6月7日 0時) (レス) id: b336124363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiro | 作成日時：2018年5月29日 0時
