my love to you

今市家とママ友 ページ32

「ひぃちゃん今日は新しいお友達出来るよー」
「う？」

パパを見送り隆斗を送り、一通り家事を終えて、普段よりちょっと綺麗め系な服を選んで街に出た。集合時間10分前、代官山の隠れ家風なカフェにやってきた。

「予約した今市です」
「今市様ですね。いつもありがとうございます。ではご案内致します」

夜はカジュアルレストランに変わるから、カフェだけど人目を気にせず過ごせる個室がある。何回も来てるけどやっぱり良いな。それから5分くらいして個室のカーテンをくぐって今日のランチ相手がやって来た。

「ごめんなさいななこさんギリギリになっちゃって！」
「ううん、5分前だから余裕だよ」

ごめんなさいっと現れたのは敬浩さんの奥さんの咲ちゃん。腕の中には絋菜と同じくらいの女の子がいる。

「あーちゃんもおっきくなったね」
「ひぃちゃんも！目元ななこさんに似てますね！」
「そう？あーちゃんは敬浩さん似かな？」
「ふふっ、それよく言われます」

女の子はパパに似るとか言うもんねー。果たしてそれが良いのかどうか、まぁ、敬浩さんと咲ちゃんの遺伝子ならどう考えても可愛くしかならない。

「うー？」
「きゃーっ、あぅ」
「ふふっ、お互い興味津々？」
「あーちゃん、絋菜ちゃんだよー」
「今市絋菜です。よろしくねあーちゃん」

そんな風にお互いの娘を紹介しあった。

「咲ちゃん育児はどう？」
「もう大変ですね。あー、お母さんもこうやってわたしを育ててくれたんだなぁって感じてます！」
「そうだよね。ほんと子供産んで改めて親に感謝するよ」
「あと周りの方にも。皆さんフォローしてくださって、ほんとに恵まれた環境だなって思います」
「ふふっ、敬浩さんもすっかりパパだって聞いたよ」
「いっつもでれでれしてますよ〜」

敬浩さんのホーム画面とラインのアイコンがあーちゃんになってるらしく、パパがその気持ち分かるわ〜！ってすっごい共感してた。その時ちょうど臣ちゃんもいて、臣ちゃんも頷いてた。ちなみに臣ちゃんのラインのアイコンはソウルくんと隆斗で、パパと臣ちゃんのアイコンをたまに見間違える。

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