オタク、怒りに身を任せる。 ページ30
上と下で半分になった景虎は、そのまま地面に崩れ落ちた。
赤い血を撒き散らしながら。
「ぁ”っ、あ”ぁあ”ああっ!!!」
景虎は自分が斬られたことにより、パニックに陥っていた。
醜く泣き叫び、必死に自分の下半身をたぐり寄せている。
怒りがふつふつと湧き上がる。
血液が逆流したかのようだった。体に熱が戻る。
こんな。こんな男のせいで。氷川さんは。
そのまま、刀を構える。口からかみ殺しきれなかった、息が漏れ出る。
ころす。ころしてやる。
首を、斬って。
地獄に叩き落としてやる。
ころす。殺す。
ころす。
殺してやる
「景虎あ”っ”っ”!!!!!!!」
剣の切っ先が景虎を狙う。
それを景虎は、涙と血でぐちゃぐちゃの顔で、絶望に顔を歪めて見ていた。
「やめっ、......っっ!!!!」
氷の呼吸 壱の型−−−−−
途端、風が吹いた。
「オトウサ、ンニナニスル、ノッ、オオッ、!!!」
「っ”??!?!!」
肉塊が、上から落ちてくる。
それを飛んで避けるも、肉塊が落ちた時の風圧に耐えきれず、そのまま転がった。
「っ、ぐっ、!!」
「は、はははは!!!いい、いいぞお!!可愛い子供、A!!お父さんを助けてくれたのかっ!!!」
景虎は、肉塊に縋りついているようだ。
情けない声が辺り一面に響き渡る。
景虎は、肉塊の影に隠れてしまい、先ほどまで狙っていた首は、赤黒い肉の壁で見えなくなったのだ。
「こっ、の、....っ!!!!」
体勢を立て直して、刀を構え直す。
この距離なら参の型で、あの肉塊を突破できる、そう思って地面を蹴り上げた。
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Stella.Ms.an - うう、 (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
Stella.Ms.an - アッ、すみません取り乱してしまいましたいまのはわすれてくれますよねそうですよねニッコリ (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!のんびりとですが更新していきますので、どうぞお付き合いください。景虎には醜く退場して貰うつもりなので、お楽しみに! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - 雨傘さん» コメントありがとうございます!じょ、女装?!でも顔は普通に男前なので、似合ってしまいそうなのが更に腹立たしいところですね....!! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 更新頑張って下さい!そして景虎さんに悪の撤退を! (2020年3月14日 16時) (レス) id: de479982fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シレア | 作成日時:2019年7月22日 22時