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《太宰side》
昼食後はAちゃんを膝に乗せながら
ソファに座り、二人でテレビを見た。
動物が出てきて年相応にはしゃぐ
Aちゃんはとても愛らしかった。
ふと時計を見ると、もう五時。夕方だ。
そろそろ夕飯を何にするか決めなければ。
しかし、動きたくない。
ずっと撫でているこの、さらさらな
髪を手放したくない。
元々の良い髪質に加え、中也が念入りに
手入しているであろうこの髪は
物凄く綺麗で手触りが良い。
だがまたAちゃんのお腹を空かせ、
彼女に恥ずかしい思いはさせてはならない。
でも触っていたいと云う葛藤の末、
諦めて夕飯を作ることにした。
私的には顔を赤らめた可愛い彼女が
見たかったりするのだけれど、本人の為だ。
そう思い何が食べたいか尋ねる。が、
『･･･』
全く、返事がない。
というより、異様に静かだ。
「･･･Aちゃん？･･･あら、」
どうしたのかと顔を覗くと
目を瞑っており、此方に凭れ掛かってきた。
Aちゃんは寝ていた。
寝息が小さいので、
真逆寝ているとは思わなかったが。
･･･にしても、可愛い寝顔だ。
頭を撫でるのが気持ち良かったのだろうか。
起こすのは忍びないので、
横抱きにして寝室へ連れて行った。
*
ピンポーン。
リビングの方でチャイムが鳴り、
がばっと慌てて起き上がる。
窓の外を見ると空は暗い。夜だ。
Aちゃんを運んだ後、
いつの間にやら隣で寝ていたようだった。
急ぎ足で玄関に向かいドアを開ける。
其処には中也が突っ立って居た。
「チビは？」
「今私の寝室で寝てるよ」
「･･･お前、何もしてねえよな？」
「信用無いなあ」
ああいう小さい子は小動物のように
愛でるのが一番良いと云うのに。
可愛いとは思うが、首領の様に
幼女趣味は無く、色目では見てなどいない。
中也にはいまいち信じては貰えないが。
嗚呼でも、Aちゃん大きくなったら
さぞ良い女性になりそうだなあ。
そうしたら心中頼もう。
「ちっ。ったく、まあいい。
そろそろ失礼するぜ。世話になったな」
「Aちゃんなら大歓迎だよ。
何処かの小さい幹部さんを
見なきゃいけないのは苦痛だけれどね」
「前言撤回だ」
そうして中也はAちゃんを抱えて帰っていた。
其れを見送った後、部屋に入る。
がらんとした、再び一人になった
空間に寂しさを覚えた。
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百鬼 レヴェル(プロフ) - この作品とても好きです！陰ながら応援させて頂いております‥‥！ (2016年12月11日 17時) (
レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - 更新頑張ってください！（＾ω＾） (2016年11月27日 16時) (レス) id: c03256ea79 (このIDを非表示/違反報告)
廉 - 私も某バレーアニメに某刀剣擬人化アニメ見てます!! (2016年10月30日 0時) (レス) id: d91f3f562f (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 更新まってます！ (2016年10月9日 0時) (レス) id: d319533860 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樺@深夜営業(プロフ) - 更新全裸待機してます！さすがに全裸は見苦しいですが！頑張ってください！応援してます！ (2016年9月23日 17時) (レス) id: 2e445ac1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩梅なり | 作成日時：2016年5月10日 0時
