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《国木田side》


そうして保護した子供だったが。



『乱歩さんかっこいい・・・!』
「だろう?もっともっと褒めて崇めたて
 奉ってもいいんだよ?この天才乱歩さんを!」
『乱歩さんすごいすごい!!』
「ふっふっふ」



見事に乱歩さんと意気投合している。

子供は今は与謝野女史の診察と、
昨日は野宿ということで、
寮の風呂での入浴を終え事務所の
乱歩さんの机の所で盛り上がっている。

名前はAというらしい。



「いやあAちゃんは実に良い子だ。
 どうだい、このまま此処に
 住み着いてもいいんだよ?」
「乱歩さん其れは誘拐です」



というとちぇ、と口を尖らせる乱歩さん。
余程Aを気に入ったらしい。



「でも乱歩さんの気持ちも
 分からないでもないねェ」
「与謝野女史まで・・・」



診察の時、”おねえさん”と
呼ばれたのが余程嬉しかったのか、
与謝野女史までAに絆されている。

妹が出来た感覚なのだろう。



『与謝野おねえさんと国木田さん、
 乱歩さんすごい!!みてみて!!超推理!!』
「あらそうかい、妾も見せて貰おうかねェ」



与謝野女史が普段余り見せることの無い
柔らかな笑顔でAの方へと行く。

魔性か。Aの威力は恐ろしい。



『うん!あ、国木田さんもきてきて!!』



数時間前とは打って変わって、
年相応に、ぴょんぴょん跳ねて
興奮しながらにこにこと俺を呼ぶA。


・・・不覚にも可愛いと思ってしまった。





*





数時間経ち、今は俺の車内。

乱歩さんはAを行かせまいとしたが
失敗して拗ねるわ与謝野女史も
乱歩さんに加勢するわで車に乗せるまでが
とても大変だった。

社長も少し寂しそうに
していたのは驚きだった。



『あ、此処とおりました、あと
 そのまえにでんきやさんも!」
「分かった」



助手席に座らせたAの記憶を
頼りに車を走らせていく。


段々通った道が明瞭になってきたようで、
次第に通ったものや目印から
左へ曲がる、真っ直ぐ行くなどと明確な
指示になっていく。




そして着いた先は――――





「まさか、」



我が探偵社が敵とする、



「お前はポートマフィアの・・・」



ポートマフィアの本拠地だった。

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百鬼 レヴェル(プロフ) - この作品とても好きです!陰ながら応援させて頂いております‥‥! (2016年12月11日 17時) (レス) id: a171e3b181 (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - 更新頑張ってください!(^ω^) (2016年11月27日 16時) (レス) id: c03256ea79 (このIDを非表示/違反報告)
- 私も某バレーアニメに某刀剣擬人化アニメ見てます!! (2016年10月30日 0時) (レス) id: d91f3f562f (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 更新まってます! (2016年10月9日 0時) (レス) id: d319533860 (このIDを非表示/違反報告)
瑠樺@深夜営業(プロフ) - 更新全裸待機してます!さすがに全裸は見苦しいですが!頑張ってください!応援してます! (2016年9月23日 17時) (レス) id: 2e445ac1d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩梅なり | 作成日時:2016年5月10日 0時

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