第二十二話 ページ28
いつまで経ってもどろろは戻ってこない。
流石に怪しく思ったか、Aが立ち上がった。
「…百鬼丸、足、探そうか」
百鬼丸の片腕を自分の首へ回し、ゆっくりと歩き出す。
(気配が動いてる…まさか…)
妖刀が落ちたであろう所から、少し離れたところに妖刀の気配を感じていた。
暫く森の中を歩き回ると、茂みの中に百鬼丸の義足だけが転がっていた。
「妖刀がない…やはり…」
Aは苦虫を噛み潰したような顔をした。
義足を元に戻し、百鬼丸の手を取る。
「…急ごう。このままだと、どろろが危ない」
百鬼丸とAは、二手に分かれてどろろを探すことにした。
「気配が薄い…これ以上遠くに行かれるのはマズいな…」
Aが感じ取る妖刀の気配は、徐々に薄くなっていく。
妖刀が離れている証拠だ。
お須志「坊や達ー！…あ」
「さっきの…」
偶然にも先程の寺にいたお須志と対面する。
そして、お須志の肩には百鬼丸を襲った男が担がれていた。
「！…お前、その男と知り合いか」
お須志「知り合いというか…私の兄上です」
「兄…ああ」
Aは寺でお須志が言っていたことを思い出した。
「どろろを見なかったか。先程、私と一緒にいた…」
お須志「いえ、さっき見たのが最後で…」
「…そうか」
すまない、と言い、Aはお須志の横を走り抜けた。
お須志「？」
まもなく完全に陽が落ちる。
早いうちにどろろを見つけ、そして妖刀も探さなければならない。
「一人と一刀、一緒にいてくれたらなんて、思いたくないがな…」
強運にも、Aの勘は当たりやすかった。
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輪廻 - めっちゃ面白いです！(^ ^) 続きを楽しみにしてます！ これからも頑張ってください！ (2019年7月11日 12時) (
レス) id: bf927136c6 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 何が総合２位wwオリフラ立てたからじゃん (2019年6月27日 20時) (レス) id: 50d994e323 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。外されないなら違反報告します (2019年6月27日 18時) (レス) id: c56aad1eeb (このIDを非表示/違反報告)
姫鬼(プロフ) - siriusuさん» ありがとうございます、励みになります！！ (2019年4月15日 19時) (レス) id: 72603904b9 (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - とても面白いです！続き凄く気になります！更新頑張って下さい！q(^-^q) (2019年4月3日 16時) (レス) id: ee4308919b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫鬼 | 作成日時：2019年2月17日 11時
