あなたの隣は【Jun.M】 (ページ6)

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にやにやしてるこっちゃんはとりあえず無視して、仕事に取り掛かる。

まずはいつもの朝イチのメールチェック。

私が所属する商業部門は、

新しい商業施設を建てる時に、ターゲットに合ったテナントをリサーチして

テナントさんと交渉して入居してもらったり

施設そのものの運営管理をしたりする。

今やってるのは駅前にできる大型商業施設で、

私たちのチームとこっちゃんのチームは飲食店担当。

だからこっちゃんと、リサーチを兼ねて日々いろんなお店を回ってるというわけ。

今日は・・・あぁ、業者さんと打ち合わせだから外だ。

お昼はこっちゃんと食べれるかなぁ、なんて考えてたら

こっちゃんからLINE。

『いきなり近いじゃないですかぁ～♪』

・・・ん、何が？

こっちゃんを見ると

「ま・つ・も・と・さ・ん！」

って口パクで。

あぁ、え？いやいやいや！！！

って全力で顔の前で手を左右に振ると

ぷぷぷって可愛い顔で笑われた。

・・・もう、可愛いなぁ、ほんとにこっちゃんは。

*「おいこら、安村、私用スマホ朝から使うなよ～」

梢「すいません・・・」

あ～あ、怒られちゃってんじゃん。

ぺロッて舌出しておどけるのも・・・

あぁ、やっぱり可愛い。

女子力ってああいう事を言うのね。

・・・・・

メールチェックしたり、今日のアポの確認をしたりしてたら

あっという間にお昼の時間。

午後から外出だから外で食べようかなって思ってるところに・・・

梢「Aさん！午後から外ですよね？私も出るんで、お昼どうですか？」

こっちゃんからお誘いが。

「うん、いこいこ。いつものとこでいい？」

梢「はい！」

「あの！俺もいいすか？」

梢「内山！」

内「よ、久しぶり安村。とりあえずさ、紹介ってことで俺も連れてってよ」

梢「えぇ～・・・」

内「んだよその反応！(笑)」

「いいじゃん安村さん。私にも紹介してよ。」

梢「・・・Aさんがいいなら。まぁ、いいよ、内山もいこ」

内「あざっす！あ、とりあえず、あの、安村と同期の内山です。お願いします！」

「うん、一つ上の立花でーす。よろしくね。じゃ、いこっか！」

Aさんと二人がよかったのに～ってぶつぶつ言うこっちゃんと

ごめんて～俺も先輩と仲良くなりたいの！っていう内山くんと

行きつけのお店に向かった。