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「して、お前らは何者だ？小僧共は小汚ぇが嬢ちゃんは小綺麗にしてるし……孤児と言うには米の握り飯を持ってるのはどうもおかしい」
「ごくんっ……俺と弟は花柳流の家元の子だった、今は2人で路上芸を披露して日銭を稼いで凌いでおります」
『あっしは花のヒョウ五郎の一人娘でありんす、鈴後の親分の元に世話になってる最中、2人とお友達になりんした』
「なるほど！お前が花のヒョウ五郎の秘蔵の花か！そういう事なら話も通る！1つ親父さんに口利きしてくれねぇか？力を貸して欲しい！！」
『申し訳ありんせん、あっしは父様と喧嘩の最中……故に鈴後に身を置いてます故口添えは難しき事にございんす……』
「なんだお前も親子喧嘩か？俺と一緒だな！！」
「こんな童と同じレベル……」
「ああ！？こんな毛も生えてねぇガキと一緒にすんな！！」
「俺はもう4つです」
『あっしも4つでありんす』
「「4つの童と同じレベル……しかもこっちの方が礼儀正しい」」
「うるせぇぞお前ら！！んで？お前ら名前は？」
「イゾウと申します、それと弟の菊之丞」
『あっしはAと申しんす』
ザッ！ザッ！
「此度の一飯の恩義、誠にかたじけない！！この恩義に報いるべく！！我ら兄弟、これよりおでん様にお仕え申し上げまする！！」
『同じく、あっしも友をお許し下さり、一飯をお恵み下さったそのお心に惚れ込みんした！！あっしは芸だけでなく刀の業も磨いておりんす！！この命尽きるその日まで、おでん様にお仕えさせて頂きんす！！』
「「「はぁああああ！？」」」
三指をつき、イゾウと共に頭を垂れるあっしに驚嘆の声をあげる御三方
あっしがいつまでも父様の元に居ってはいつまで経っても認めて貰えぬ……その元を離れ、見事あっしの花を咲かせてこそ、父様だって認めてくれるはず
「いや要らねぇよ！！飯のひとつで重すぎる！！俺はこいつらだけで手一杯だ！！」
「もう決めました！！」
『認めぬと仰るのなら勝手に付いて行きんしょう！！』
「だぁ〜！！勝手にしろ！！だがA！！お前はちゃんと親父さんとお袋さんに一言言ってから来い！！でなけりゃ俺が人攫いになっちまう！！」
『はいな！では今日の良き日に1曲舞を踊りんしょう！』
「ならば俺も！菊、三味線を頼む！」
「はい！お兄様！」
ぺぺん！ぺんぺん……べべん！！
「「「ぉお〜……！！」」」
(これからはずっと一緒でありんすね！)
(ああ、共におでん様に尽くそう)
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
