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ざわざわざわ……
「おい聞いたか！！明日の朝一番に“月乃兎”が“花魁道中”を歩くって！！」
「病に伏せっていたと聞いたが良くなったのか！？そりゃあ見ねぇ訳には行かねぇ！！」
「楽しみがあるのは何年ぶりだ！！将軍も大層楽しみになさってるとかで、明日は無礼講だとよ！！」
ーーーーーーーーー……
べべん！！
「お帰りなさいませ月乃兎花魁！！ご無事で何よりですごぜぇやす！！こんな形でお迎えしちまってッ……面目ねぇ！！」
『何を言う、話は全て聞きんした……よくぞ皆を守ってくれた、お前さんに頼んで正解だったよ』
「姐さんッ……！！」
『皆揃ってるね、これよりあっしらは仮面を被る……“オロチの遊女”と言う仮面を被る！！あっしが“夜明け”を告げるその時までは、何があってもその仮面を被り続けなっせ！！その仮面こそがあっしらを日の元に連れて行く！！分かったね！！』
御意！！
『したらば歩いて魅せよう……“花魁道中”！！』
一夜明け、九里から花の都に向かって列を成す
懐かしい顔ぶれも見える中でも、皆が憔悴している事は見て明らかだ……
おでん様がお戻りになれば、きっと必ず正面切って切り込むだろう……ならばあっしは内側から、いつでも切り込める用意を整えておきんしょう
「おかえり月乃兎花魁ー！！」
「おかえりなさーい！！」
「回復おめでとうございます！！」
『ふふっ……心配かけんしたね、将軍様のお座敷を終えたら、皆にも三味線を披露したいと……将軍様に頼みんしょう』
きゃー！！月乃兎花魁ー！！
「花魁、間もなく城門前にて……」
『さぁ……気ぃ引き締めな』
べべべん！！
ーーーーーーーーー……
『……お初にお目にかかりんす、あっしが九里が遊郭“氷花”の花魁を張っておりんす、月乃兎でございんす……病に伏せ将軍様へのお目通りがこんなにも遅れてしまいんしたこと、まっこと申し訳ございんせん……それとあっしが居ぬ間に少しばかりうちの者が粗相をしたとも聞きんした』
「良きにはからえ！！いの一番にわしに顔見せするというその心意気が気に入った！！面を上げい！！」
『はいな』
スッ……
「良い良い！！噂に違わぬいい女じゃ！！それ近う寄れ月乃兎！！」
『フフフッ……有難く、失礼させて頂きんす』
「お前の三味線は見事であると聞いていたぞ？あれを弾けるか？“月姫”を！！」
『ッ……はいな、将軍様がご所望とあれば喜んで』
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
