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「……して話とは、A姐さん」
『権左衛門、お前さんを見込んで頼みがある……Aとして、月乃兎として……』
「おでん様に関することで違いなさそうですね……手前それなりの覚悟は持ってやすよ」
『……あのお方は強行に国を出ようとするだろう、あっしが引き止められればそれでよし、そうならねばあっしもおでん様と共に国を出ることになりんしょう……そうなった暁には必ずやおでん様をこの国へ連れ帰る、それまでこの店のことと、九里の裏は任せるよ』
白ひげの船が港について早2週間……
あのお人達はきっと夜な夜な船を出すだろうが、おでん様とてその事を見越していることだろう
今やこの九里の裏の顔としても郷を締めるあっしに代わって、何かあればと後を託したのが氷花の番頭を任せ、この店で唯一あっしの2つの顔を知る権左衛門だ
この男なら、安心して任せられんしょう
「こんなわっしにそんな大役ッ……そうならねぇことを願っちゃいるがその時にゃあ任せて下せぇ！！いつお戻りになってもいいように“月乃兎”は病に伏せっていると致しやしょう」
『全て任せる、よしなに頼むよ……それとそうなればきっとイゾウと傅ジローはいの一番に気付くことでありんしょう、その時は今の話をそのままに伝えなっせ』
ザッ！
「諸々承知！！早かろうと遅かろうと姐さんのお帰りお待ちしてやす！！どうかお気を付けて！！」
『世話ぁかけるね、頼んだよ』
店に明かりが灯るのを見送って、着流しに頭頂で髪を一纏めにし、お決まりの狐面を付け港の影に身を潜める
船出を見送り一息つくも、その間は瞬く間に終わってしまった
ギュルルルル！！
『やはり来られてしまったか！！』
「そういう事すると思ってたぞ！！白ひげ！！」
『それはこっちのセリフで御座いんすおでん様！！』
「お前も居たのか！？是が非でも2人で止めるぞA！！おでん様あなたこそそういう事すると思ってましたよ！！行かせない！！」
おでん！！！
「出国は俺の夢なんだ！！共に行こう！！見せてくれ！！“世界”を！！！」
ザバババババ！！
『ぷはっ！お戻り下さいましおでん様！！』
「Aが女だてらにここまでしてるんです！！あなたは次期将軍ですよ！？」
ボボボッ……ガシッ！！
『なッ……何をする！！離しなっせ！！』
「船長命令だよい！お前らだけは引き上げろってねい！」
「主君を差し置いてんな事出来るか！！離しやがれ！！」
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
