海賊来たりて伊達港 ページ24
がやがや……ざわざわ……
『やけに表が騒がしい……祭り事でもあるまいに、何事にありんすか？』
「何でも伊達港に海賊船が来たらしく、そいつが今までになくデケェ船で、乗ってる奴らもエラく強そうな輩って話で……」
『伊達港に海賊ねぇ………ッ！！海賊と言いんしたか！？』
「へ、へぇ……」
べべん！！
『権左衛門！！店は任せる！！あっしは急ぎ伊達港に向かいんす！！』
「珍しい……姐さんが野次馬ですかい？」
『それならどんなに気楽なことかッ……海賊と聞いておでん様が黙ってるわけがありんせん！！』
番頭を任す権左衛門に言付けて、急ぎ伊達港に向かうも着いた時には既におでん様と海賊達がかち合っていた
交じりあった得物から放たれる溢れんばかりの“流桜”の圧に吹き飛ばされるも踵を返し、懐に忍ばせた狐面を身に付けて、予想は出来ていたもののとんでもない事を叫び上げるおでん様の前に割って入った
「俺の名は光月おでん！！誰だか知らんが！！お前の船に！！乗せてくれ！！」
『させるわけがありんせん！！』
ザッ……キンッ！
「なッ……A！！お前来るの早すぎだろ！！」
『海賊船の話を聞き、店を放り出して急ぎ参りんした！！我が主君が不躾な切り込み失礼した！！なれどこのお方は九里が大名にしてワノ国将軍のご子息！！易々と海に出す訳には参りませぬ！！ここは引いて頂きたい！！返答次第ではあっしが御相手致しんしょう！！』
ダダダダダッ！！
おでん様ー！！！
「くそ！！あいつらまで来たか！！」
『ふぅ……急を要した故、名乗もせずに失礼致しました、あっしはおでん様が家臣の一人、お前様達は一体何用でこの国に？見たところ船が破損したものとお見受けするが……』
「話しが合いそうだ……俺もこいつを船に乗せる気はねぇ、俺は白ひげだ」
「良くやったA！！全く油断も隙もない！！」
「うるせぇ！！俺は海へ出て冒険がしてぇんだよ！！」
ダメに決まってるでしょ！！？？
『まっこと……あいも変わらず破天荒な……資材と食料を手配致しんす、見ての通りこの方は言い出したら聞かず何をしでかすが分からぬお方……失礼は承知の上ですが、急ぎ船を出して頂きたい』
「そいつァ助かる、俺らもそのつもりだ」
「空腹か？ならおでんを煮よう！俺が振る舞う！」
「てめぇは何もするな、恩を売られちゃ面倒だ」
『話のわかるお人でありんす』
「そう言うな！俺はおでんには自信がある！」
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
