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ザッ！
「お前さん何処の流派だ？俺にゃあ見覚えのある太刀筋だ」
「おい見ろ！！花のヒョウ五郎だぞ！！」
「あのお侍さん、大親分に目ェ付けられたぞ！？」
『……幼き日にいくつかを習いそれからは自己流にて……大親分“花のヒョウ五郎”殿とお見受け致します』
「おう、それをわかって面ぁ見せねぇのか？」
『お許し下さい、この仮面は易々とは外せませぬ故……その名に花を添える大親分とその奥方に、この花束を……とある方よりお預かり致しました』
「……こりゃ……ミセバヤか……」
『左様に御座います……その花言葉は“大切なあなた”と……そのように言付かっておりまする』
「そうか……有難く頂戴すると伝えてくれるか？それとこいつも渡してくれ」
スッ……
『……金平糖と、勲章菊ッ………！！』
「ハッ！しかと頼んだぞ？花詠みの狐面」
言葉にせずとも通じ合う、十数年が過ぎたというのにそれが叶っている事が余りに嬉しく仮面の下で涙を溜める
涙は流さぬ、侍は涙など流さぬッ……！！
なれど九里に戻り“月乃兎太夫”に戻ったならば、いの一番にイゾウの胸を借りんしょうッ……！！
ーーーーーーーーー……
「渡せて良かったな、花束」
『はいな、まっこと嬉しい返事も頂きんした……イゾウも1つ摘みんすか？』
「いいのか？」
『はいな、お前さんと食べるこの金平糖はそりゃあ格別でありんしょう』
「そうか……なら有難く頂戴するとしよう」
コロッ……
「……おでん様達と出会うまではこうして毎日お前さんに金平糖を貰ったな」
『フフフッ……まっこと懐かしい、あっしは昔から小遣いを貰うよりも金平糖を貰う方が喜んでおりんした……父様達もそれを覚えているのでありんしょう』
「聞いてもいいか？勲章菊の花言葉」
『……その花言葉は……“あなたを誇りに思う”』
「ハハッ！そりゃあ涙が出る程嬉しい訳だ！次にAが父上達に会いに行く時は、俺が一緒でも構わねぇか？」
『父様の圧に耐えられる自信があるなら、イゾウもあっしにとってのミセバヤであると伝えんしょう』
「ミセバヤだな、それは自分で調べてみるとするか」
『フフッ！そうしなっせ』
ガラガラッ！
「イゾウ様、狐面のお侍様、スキヤキ様とおでん様がお呼びで御座います」
「俺らを揃ってお呼びたぁ……十中八九あれだな」
『左様で御座いましょう、支度を整え直ぐに参ります』
((失礼致します))
(来たかお前ら！1曲頼む！)
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竜胆 - しゃらん。さん» どもー！イゾウ落ちの小説も良いですね！ww 夢主が金平糖好きって…また可愛いww (2023年2月4日 10時) (
レス) id: 32faf97f7c (このIDを非表示/違反報告)
しゃらん。(プロフ) - 西鶴.藍琉@FFX.Loveさん» わぁー！コメありがとうございます✨️あの人が落とされない日が来るのでしょうか( ˙-˙)笑 (2023年2月3日 18時) (レス) id: b3a781ffa5 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴.藍琉@FFX.Love(プロフ) - 藍琉です〜。いやもう月乃兎太夫（主ちゃん）の相変わらずの花詠みの上げて落とすが最高です🤣 (2023年2月1日 13時) (レス) @page11 id: 8974fd4ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃらん。 | 作者ホームページ：http://.uranai.riane.jarrck
作成日時：2023年1月28日 15時
