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25話 ページ26

『師範、只今戻りました』


玄関でそう声をかけるが返事がない。


まだ昼間だから任務には行っていないはずなんだけどな。


師範の部屋に行ってみることにした。


『師範、いらっしゃいますか?』


返事はない。


静かに部屋の襖を開けると、師範はいた。


静かにこちらを見ている。


『師範!なんですか、その怪我!』


傷跡が多いとは思っていたが、新しく傷が幾つかついている。


慌てて駆け寄り傷のある腕を触ろうとした。


触ろうと伸ばした腕を逆に引かれて、そのまま師範に倒れ込んでしまった。


困惑していると力強く抱きしめられた。


『し、師範?どうされたんですか?』


「……」


なにも言ってくれない。


師範は前を大きく開けている隊服なので、正直ここまで密着していると恥ずかしい。


師範の頭がすぐ横にあるから息が首元にかかって少し擽ったい。


されるがままになっていると、突然私の隊服の襟元を手で下げてきた。


『え、ちょ、いたっ!』


戸惑っていると噛み付かれた。


師範は肩を揺らして笑っている。


そして私を離すと立ち上がった。


「危機感が足りてねェなァ」


そのまま部屋を出ていってしまった。


突然のことで私はしばらく呆然としていた。

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瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» はい、頑張りましょう!笑 (2020年1月29日 0時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - なら生きるぜグェグヘへ (2020年1月27日 17時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 実弥LOVEさん» 色々な実弥さんをまだ書く予定してるので生きてください!! (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
瑠花(プロフ) - 夜月─《 *無人* 》☆さん» 原作の幼少期がとても可愛かったので、実弥さんを可愛くしたかったんです…!いいですね、結婚しちゃいましょう(?) (2020年1月27日 11時) (レス) id: d07b6182fc (このIDを非表示/違反報告)
実弥LOVE(プロフ) - 我が人生に一片の悔いな…sチーン (2020年1月26日 23時) (レス) id: 3871cda528 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠花 | 作成日時:2020年1月18日 15時

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