四十八話 ページ2
私は、さっきまで泣いていてよく分からなかったがバッと顔を上げるとそこには仁の顔があった。
体は、仁に抱きしめられていてハッとすると顔が熱くなったのが分かる。
仁と目が合うと、仁はふわっと笑った。
仁「もう、大丈夫か?」
A「は、はいっ!」
沙緒理が襖を開ける前に急いで離れようとする。
しかし、仁はぎゅっと私を抱きしめていて離れられない。
ついに、沙緒理は襖を開け入ってきた。
沙緒理は、私の状態を見るとふわっと笑った。
沙緒理「報告します。4日後、葬儀があるそうです。それには、A様と一様も出席させるとの父様からの伝言です。」
A「村田が…?」
沙緒理「はい。行方不明となっていますが、姫様はもう十分1人で行動出来ます。もう、城へ戻っても大丈夫かと。」
話しながら、仁には離してもらった。
ボス「分かった。報告ありがとう。」
沙緒理がはいと言うと、ボスはこちらを向いた。
ボス「では、A。辛いと思うが次の任務だ。」
A「はい。」
ボス「一皇子の元へ行き、皇子を連れて、葬儀へ出席せよ。その後は、お前は城住まいでも他の所へ住んでも構わない。Aのしたいようにすればいい。」
A「わかりました。」
そう言うと、私は、ボスへ挨拶をしアジトをあとにした。
(回想おしまいです。)
斎藤「そうだったのか。」
その場がずんと重くなるが、葵がん?という顔をすると目をキラキラとさせた。
葵「じゃあ!あれ、やっぱりAだったんだね!あの身のこなし綺麗だったしすごかった!」
やっぱAだったじゃんーと葵が少しじたばたする。
それを、兄さんが軽く抑えると静かになった。
話は大体を話したが、全ては話していない。
いらないと思った所は言わなかった。
すると、お茶を入れ終わったのか真矢がお盆を持って来て、私たちの目の前に茶菓子とともに置く。
A「まーや、ありがとう。」
お礼を言うと、真矢はニコッと笑った。
真矢「いえいえ、どういたしまして。」
真矢は、久しぶりに会うのが嬉しいのかずっとニコニコと笑っていた。
斎藤「それじゃあ、誰が犯人なのか今の時点で思い当たる者はいるか?」
すると、葵がはいっと手を挙げた。
葵「絞れることがあるのは、暗殺者であることと両親のことをよく知っている者。これで大体は絞れると思う。」
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十六夜紅葉(プロフ) - 楽しみです!応援してます! (2022年11月17日 18時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
悠子(プロフ) - 続きが気になります (2022年8月22日 16時) (レス) @page4 id: 174f33b01b (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - ありがとうございます!楽しんで頂けるよう頑張りますね! (2018年12月24日 21時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 凄く良かったです。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: aa472647a8 (このIDを非表示/違反報告)
莝理亜(プロフ) - ありがとうございます!続き頑張って書きますね! (2018年12月22日 3時) (レス) id: ca0ec47182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ざりあ | 作成日時:2018年11月24日 18時