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「わたしはあのときどっちかを選んだ。
選ぶって行為には必ず選ばなかったことへの後悔がつきまとうから、たまに未練がましく聞こえちゃうかもしれないけどね。わたし、今が幸せだよ。」
ふわりと笑った顔が本当に綺麗で優しくて、ふと、オーディションの時にハルちゃんがおれに何度も話しかけて緊張をほぐそうとしてきてくれたのを思い出した。同時に、体の力が抜ける。
「想像はするけど、わたしはアイドルになりたいって自分の気持ちを優先した。
その先でみんなに出会えて、すっごく嬉しい。きっとまたあの選ぶ時に戻れるって言われても、またみんなに会うために練習生になる法を選ぶと思うよ。」
「っ〜〜〜、やばい、」
「ええ、なに?泣いちゃう?もう〜ほんとかわいいなマンネは〜〜」
おれにとってはもうハルちゃんは最初からいたから、いないなんて想像ができない。
でもこういう特殊なグループで、特殊なポジションで、それにハルちゃんが疲れちゃったり嫌になっちゃったりすることっておかしくないことだった。
ハルちゃんに、Aちゃんにどこにも行かないでほしいって思う。このチームに欠かせない人だから、おれたちにとって大事な人だから。
だからこんな言葉がハルちゃんから聞けるなんて嬉しくてたまんなくて、思わず両手で顔を押さえて俯いたら、泣いてるかもと思われたらしい。
大丈夫、おれは今噛み締めてるだけ。
「サクヤは?」
「…ん?」
「サクヤは、今どう?」
顔を上げて、真っ直ぐハルちゃんのことを見た。いつもの自分なら恥ずかしくてできないが、掴んだ腕を離して、ぎゅっと手を握る。
「楽しい。おれもAちゃんに絶対会いたいから、何回も、この道選ぶ。」
「ははは、うん、嬉しいな〜そんなこと言ってくれて。」
そうやって笑うハルちゃんは本当に嬉しそうで、おれまで嬉しくなった。
ほんとに幸せだ。あのとき練習生になると決めた自分を褒め称えたいくらい。
そして思う。今が幸せだからこそ、このままでいれたらいいなと。
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ぺぺろにぴざ(プロフ) - 葉華さん» ありがとうございます😢本当に拙い文章だとは思いますが、自分なりの解釈でメンバーごとに言葉遣いなど気をつけているつもりなので、そう言っていただけてうれしいです💚 (11月25日 23時) (
レス) @page47 id: e1d9a6ec66 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - ストーリーはもちろん、情景描写やメンバーの口調などもすごく丁寧に描写されていて思わず時間を忘れて見入ってしまいました…!素敵な作品をありがとうございます。応援しています!💖 (11月25日 0時) (
レス) id: c363bf9ae5 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺろにぴざ(プロフ) - ににさん» ありがとうございます!少なすぎてつい自分で書いてしまいました…がんばります💪🏻 (11月9日 7時) (
レス) id: e1d9a6ec66 (このIDを非表示/違反報告)
にに - はじめまして!!Wishのお話少ないのでこのお話に出会えて本当に嬉しいです!これからも応援してます✨ (11月8日 15時) (
レス) id: 146481154f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぺろにぴざ | 作成日時:2025年11月8日 0時


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