-聞き込み- ページ23
「こんにちは。綺麗なお姉さん、少しお話を伺いたいのですが今…お時間ありますか？」
商店街へ向かう途中に見かけた若い綺麗な女性にAは、てってってっと小走りで駆け寄り声をかける。小柄なAは必然的に相手を少し見上げる形になる。
若草色の着物がとても綺麗な人。
肩まである長い髪は艶があり指通りも良さそう。
可愛らしい美少年が上目で困ったように尋ねてくる様子はさながら母性を擽られてしまう。
整った端正な顔立ちと口上手な少年に少女は頬を朱色に染め足を止める。
「ふふっ、随分とお口が上手なのね…あなたは、旅人さん？」
ブンブンと首を振りキリッと見つめる。
その様子に少女はくすくすと小さく笑みを浮かべる。
綺麗な人に
綺麗だと言ってなにが悪い。
「いやいやお姉さんは本当に綺麗です！せっかくの旅先なのに鬼が出るとの噂を耳にしたのでちょっと気になって。なにやら若い女性を狙った鬼って聞いたんですけど、噂は本当なんですか？」
「…えぇ。ここ最近、16の女性を襲う鬼が頻繁に出没していると聞きます…。私も夜遅くの外出は控えるよう家の者に言われております。」
「鬼は…神出鬼没です。家の中にいようが外にいようが関係ありません。ちなみに今は…」
「私は今、16。あなた、本当に…旅人？」
「…ふはっ、お姉さん、耳貸して下さい。…俺は鬼を倒しにきた鬼狩です。強力な仲間も一人、街に来てます。今日でその恐怖はおしまい！俺たちが必ず倒します。だからお姉さん、俺を信じて協力して欲しいんです。」
少し屈んで耳を貸してくれるお姉さんにコソコソと耳打ちをする。人通りの多いこの辺には警察もウロウロとしている為、刀なんて持ってるのバレたらおしまいだし、捕まってしまっては元も子もない。
少女の柔らかい両手をとり告げ終わるとニコリと笑みを浮かべ不安を拭うようにぎゅう、と強く握る。
「…ふふ、分かったわ。あなたを信じる。私は何をすれば良いかしら。」
「お姉さんの着物と素敵な髪飾りを貸して頂きたいです。女性に成りすまして俺が囮になります。強力な仲間も居るので！それに。16の女性を狙うというのであれば、狙われるのはお姉さんです。でもお姉さんは必ず俺が守ります。」
なんとなくだけど、
多分この人狙われると思う。
なんとなく、だけど。
だって、すっごく綺麗なんだもん。
取り敢えず黒影に伝達を頼もう。
炭治郎は手掛かり見つけたかな。
「＿＿黒影。」
「カァ。」
.
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
