-はじめての- ページ13
「でも、さらし…」
「これは…鬼にやられて怪我してるんです。古い傷が開いちゃって。ここでも強い異形の鬼とか居ましたし。苦戦しちゃって。炭治郎さんと二人でなんとかやっつけました。」
開いたの腹の傷だけど。
嘘だけど嘘じゃ無い。
「あっ！いたいた！二人ともーっ！」
「たんじろーさーん！」
「…異形の、？鬼ぃ？！そんなの居たの！？」
善逸は混乱から正確な音を聞き分けられなくなり疑問も疲れから来る勘違いだったんだと思うようになった。
でも本当に、綺麗な顔してるんだよなぁ…この子。
年、幾つなんだろう。
それに。
嘘の音の奥には隣に居ると安心するような芯の強い音がずっと響いている。
…今度任務一緒になったら良いな。
少しだけ、
憂鬱な日々に彩りが出来た善逸だった。
遠くから走ってくる炭治郎と応えるように手を大きく振るA。
そのAの横顔は夕陽に照らされ、黒曜石のような瞳の奥に鮮やかな紫色が覗き、藤の花の妖艶な光景と相まって目がチカチカとした、らしい。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
あの後、藤襲山を後に三又に分かれた其々の道へと帰路に着く。
「じゃっ！俺はこっちなので。任務一緒にできると良いですね。炭治郎さん、善逸さん！」
「俺はこっちだ。そうだな。これからは同期として共に頑張ろう！それとA。」
「はい？」
「同期なんだ。これからは敬語もさん付けも要らないぞ。」
「そうだよ。見たところ一番下だけどさ。」
「い"、や"……っ」
ぴしり、と石のように固まったAに炭治郎と善逸は顔を見合わせ不思議そうに小首を傾げる。
Aからすればずっと育手の影千夜と共に暮らしてきた影響もあり敬語を使うのが常日常となっていた。癖のようなものである。
たまに出る乱暴な口調は完全に影千夜の悪影響であるが。
つまり、同年代の男の子との
正しい接し方が分からないのだった。
「じゃあさ、こうしようよ。今日からは�猴�達�瓩辰討里蓮�友達に敬語は変じゃない？」
「それは良い案だ！」
ともだち。
ともだち？
ともだち....？、
「�猴�達�瓠帖�」
善逸の提案に炭治郎もニコリと柔らかい笑みを浮かべポン！と手を打ち同意を示す。
Aは初めての響きに目の前がチカチカと輝いて見えた。
「ふはっ…、じゃあ…炭治郎、善逸！2人が俺のはじめての友達だ！よろしく！」
2人の手を取り強く握り締めた温もりを
きっと一生忘れない。
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
