-参ノ型・伍ノ型- ページ26
「……ッ、！」
鬼の攻撃を避けるので精一杯だ。
後ろ。
右、下。
真上。
「…間合いに入る隙がないのなら、…斬り込むだけ。」
飛び退きながら敵の攻撃を躱し
身体を捻り体勢を整え、大きく息吸い込む。
＿＿ヒュゥゥ、
目の前に迫ったその鬼の手を踏み台にトン、と宙を舞い刀を構え一際大きな影のある箇所へと狙いを定め闇夜を自由に滑空する蝙蝠のように予測できない動きで自身へと迫る攻撃の手を切り落として行く。
「＿＿参ノ型��
「………ッ！？ぐァッ、」
見えた
鬼が怯んだその、一瞬。
「伍ノ型��
相手が�牋猫瓩僕呂韻襪噺世Δ覆蕕弌�
こちらは�牘騰瓩僕呂韻襦�
Aが音もなく自分の影に溶ける。
洞窟の影と一つになる。
怯んだ鬼の頸を目掛けて全ての力を振り絞り飛び込む。
「ッ……どこだ！出てこい小僧！！」
言葉にすればまさに
�牘討世韻�走る�瓠�
姿は見えない、足音も聞こえない。
鬼からすれば失踪、消えたように見える。
黒い
次の刹那。
鬼の頸は身体から離れ宙を舞っていた。
と、同時に靄の掛かっていた
Aの意識もはっきりと元に戻ったのだ。
伍ノ型は、影を利用し、相手を撹乱させ尚且つ、素早く動く事で相手に消えたと思わせる素早さ重視の技。気配を完全に消し、相手が油断したところで頸を斬る技。
「……ッ、やった…っ！これで…！全、部…！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
7日の刻が過ぎ、約束の日。
鬼の気配は0。
近づいてくる気配が1。
…っはは！あいつ、やっぱり筋がいい。
面白い………！！
「…ふっ、ボロボロじゃねぇか。」
「…異能の鬼。最奥に放り込みましたね。」
ギロリと影千夜を睨むA。
その眼光は影千夜と同じく人を一人殺せそうなほど鋭い。
「いや。全く知らん。俺は雑魚鬼しか生け捕ってねぇ。異能の鬼なんぞ知らん。」
「いーや居ました！嘘は良くないですよ影千夜さんん"！」
「嘘なんぞつかん。ただ、坊主がそこまでやられるってことは転んだか、本当に異能の鬼にやられたかってとこか。」
「転んだだけでここまでズタボロになるはずがないでしょう！？影千夜さんは俺を何だと思ってるんですか！！居たんですってば！！」
やいやいと言い合う、極々普通のいつも通りの光景にお互いの表情も心なしか暖かいように感じた。
.
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
