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トモヒロside
怖くなかった。
と言ったら嘘になる。
俺しかやれる人が居なかったし、やるしか無かった。
ノゾムが入ってきたのは意外やったけど。
ノゾムは俺より年下やし、きっと俺以上に怖かったはず。
少しだけ背伸びをして、表情には出さなかったけど、
今になって蘇る光景に、思わず目を瞑る。
トモヒロ「 …はあ、 」
ダイキ「 何溜息ついてんねん 」
トモヒロ「 ダイキ 」
ダイキ「 さっきの事? 」
トモヒロ「 うん、まあ 」
ダイキは昔から俺のシンメみたいな感じやから、
俺の気持ちを一番に理解してくれる。
ダイキ「 ごめんな、2人でやらせて 」
トモヒロ「 いや、ええよ 」
怖ったけど、いい経験にはなったから。
今後またこういう事が起こるかもしれへんし、
いざという時の為にも慣れておかへんと。
2人しか居ないリビングには、
時計の針の音と、2人の呼吸の音。
静かな空気が流れるなかで、
沈黙を破ったのはダイキやった。
ダイキ「 俺昔から苦手やねんな、子供 」
トモヒロ「 うん 」
ダイキ「 自分達の手でその子の将来を奪うなんて、ってさ 」
幾ら仕事とはいえ、苦しい事に変わりはない。
もはや罪に問われてもええ位。
ダイキ「 …辛いよな 」
ぼそっとそう呟いたダイキは、目の前にあるグラスをじっと見つめている。
…ダイキにも、辛いって思う事あんねんな。
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shii(プロフ) - 望都さん» リクエストありがとうございます。遅くなってしまいますが、待ってて下さると嬉しいです。! (2020年7月27日 22時) (レス) id: f5e0a08c68 (このIDを非表示/違反報告)
望都(プロフ) - 初めまして。リクよろしいでしょうか?小瀧くんが撃たれて生死を彷徨い、目が覚めた後も高熱が続き、皆が過保護になるお話をお願いしたいです。 (2020年7月26日 1時) (レス) id: cef67d238b (このIDを非表示/違反報告)
shii(プロフ) - ネオンさん» リクエストありがとうございます。遅くなるとは思いますが書きますね! (2020年7月21日 23時) (レス) id: f5e0a08c68 (このIDを非表示/違反報告)
ネオン - 無理なら削除してもらって大丈夫です。よろしくお願いします (2020年7月21日 17時) (レス) id: 681ef5227f (このIDを非表示/違反報告)
ネオン - リクエストしてもいいですか?女の子がまた仕事で体を使わなくちゃいけなくなったんだけど、仕事中に相手に殴られる?体に傷を付けられる?その辺はなんでもいいんですけど、そんな感じでほかのメンバーが助けに行かなきゃいけないっていう話を読みたいです。 (2020年7月21日 17時) (レス) id: 681ef5227f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shii | 作成日時:2020年7月12日 19時