カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part1】 (ページ21)

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♯21 いつもと違うページ21

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カズの隣で並んで歩いてるってだけで

毎日通ってるはずの道がいつもと違って見えるのは

気のせいなのかな？

ずっとそわそわして落ち着きの無い心臓の音がカズにバレないようにって

頭の中はそればっかりで

何を話せばいいかとか、

そんなことには全然頭が回らなかった

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「サッ…サッカー部の練習どうだった？」

そんな状態でやっと絞り出した質問は

和「どうって…別にフツー」

「…そっか……泣」

5秒ももたず…

なんでかな・・・

普段誰と話すときでもこんなにいっぱいいっぱいになることなんてないのに

カズの前だと妙に緊張して上手く話せない

．

しばらく沈黙が続いた後

急にカズが口を開いた

．

和「…お前さ…あの、相葉ってヤツと仲良いの？」

「え、…相葉くん？」

思いがけない言葉に、素鈍狂な声が出てしまう

「……な、なんで？」

隣をちらって見てそう聞いたら

横目で一瞬見ただけですぐ逸らされて

和「…なんとなく……」

うつむき加減で呟いたカズの髪が

いつもよりしゅん…として見えた

．

「…仲良いっていうか…最近ちょっと話すようになったってくらいかな…？

相葉くん、人見知りみたいだし…」

和「……ふぅーん…」

．

なんでそんなことを聞くのかは分かんないけど

遠慮がちに見つめた横顔が

なんか、

いつもと違ってて…

拗ねたみたいにちょっとだけ尖ってる唇に

お腹の奥の辺りがきゅん、としたり

今もしかして、ちょっとでも私のことを考えてくれてるのかなって思ったら

どうしようもなく嬉しくて

油断するとすぐんふふ、って頬が緩みそうになったり

とにかく…

色んな気持ちが忙しく押し寄せてくるから

なんだか自分が自分じゃなくなっていくみたいな…

そんな変な感覚がした

．

でもそれっきりカズはしゃべらなくて、

ふわふわする心と、さっきの質問の意味が

私の脳裏を支配していく

この可笑しな気持ちはなんなんだろう？

なんでカズはあんなこと聞いたんだろう？

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「………カ、カズ……お…怒ってる？」

気付けは口が

勝手にそう聞いていた

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