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標的145 ページ14

「お前がクローム髑髏か?」


「あっ......もしかして,骸様が云ってたカタカナ様?」


「嗚呼,そうだ」



クロームは小さな鞄のみを持ってAの下へ駆け寄ってきた。黒曜で暮らしていれば荷物も少なくなるのだろう。



「何か持つ......」


「じゃあ,これを持ってくれるか?クロームの分の下着だ。服は多いから私が持っておくよ」



服はいらない。クロームは首を振ったが,Aはあげると言って変えなかった。



「何も毎日制服でいる必要はないだろ?荷物になるなら私の家に置いていってもいいから」


「.........わかった」



漸く頷いたクロームに部屋の外での待機を命じて,Aは柿本と城島の下へ行った。



「やぁ,初めましてだよな」


「うぉっ,テメェは!」


「クロームから話は聞いてる」


「そうか。これから暫く宜しくな」



直接の面識はなくとも,互いに名前と顔くらいは知っていた。柿本と城島も纏めていた荷物を持ってAと共に部屋を出た。



「へっ!骸さんの指示じゃなきゃ,テメぇの家なんて住まねぇんらからな!」


「そうか

あぁ,千種。......はい,お前ら二人の下着だ。服もこっちで用意している

それと犬,これはお前に」


「んぁ?」



Aから受け取った,やけに重い袋を犬は我慢せずその場で開けた。



「何してるびょん,柿ピー,ドクロ!さっさと行くぞ!!」


「......一体何渡したの?」


「ゲーム機とソフトだな。私はやったことがないが,人気らしいからな」



犬がゲーム好きなの知ってるの?まぁ,お前らが逃げてから偶に見には来てたからな。

Aに対してまだ警戒心はあるものの,悪い奴ではないことくらいは柿本はわかったらしい。家に着く頃には問題なく話すようになっていた。



「シャワー浴びてもいい?」


「嗚呼,勿論。ご飯出来るまで時間があるからゆっくりどうぞ
ただ,その前に部屋を教えるから荷物置いてこいよ」



階段を登って手前から,城島,柿本,クロームの順に部屋が割り当てられた。一人暮らしにしては随分と広すぎる家だったが,今回はそれが生かされた。

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作者名:雲狼 | 作成日時:2019年7月25日 14時

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