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邪道ヒロイン20 ページ22

「ねぇねぇ」


「なに?なに?」


「高城さんって、体つかってテニス部に取り入ったらしいよ」


「えー!何それ!?きっも!」


「なんか高城さんって偽善者だよねー」


「自分偉いとでも思ってんじゃないの?」






教室へ戻った私は、自分の席へと腰をおろす。


いつもの会話が、女子達の間に繰り返されていた。


テニス部だとか、よくわからない単語がでてきていて、私には理解できない。

ただ、その内容がいいものじゃないことくらいわかった。




ほんと、くだらない。


証拠もなしに、噂だけで決めつけて、馬鹿みたい。




だからこの学校は嫌いだ。


大嫌いだ。





まぁ、火のないところに煙はたたないって言うから、あながち嘘じゃないのかもしれないけど。



どっちにしろ私には関係ないことだ。






「言葉がすぎるのでありませんか?」



耳に滑り込んできた声。

丁寧な口調の裏には敵意が込められていた。




「や、柳生様!」



慌てたように冷や汗を滲ませる女子達。



柳生?誰だ。

ふと視線を向ければ、眼鏡をかけていてもわかるほど綺麗な顔立ちをした男がいた。





今日は本当によく美系にあうなぁ。




「違うの。高城さんがね「たるんどる!!」」



ビクッ。

肩が大きくはねた。



聞いてもいいかな。









この老け顔、誰?








いや、ほんとびっくりしたよ。


教師かと思ったらちゃんと制服きてるんだもん。

あ、まさかのコスプレっすか?




だとしたら、変人なんだと思う。

よし、気をつけよう。


からまれたら面倒だ。


私までコスプレさせられたら、困る。






「おい。そこのお前」



……ん?

私が、呼ばれたのか?


私無関係ガールだよね?そうだよね?



まさか本気でコスプレを……!!

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ナツ - 面白い、面白い、面白い、面白いぃィィィィ!読んでる途中だけどついコメントしちゃいました。 (2021年2月14日 20時) (レス) id: c58bd08887 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 夢主が羨ましいですな…。ゆっきーに受け止められるとか…。 (2015年1月21日 18時) (レス) id: 13030ae857 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 菜月夜さん» すみませんんん!!山田って苗字私は好きです!修正します! (2015年1月15日 21時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菜月夜 - あの…私の名字、山田なんです…ダサイはひどいよぉぉ←でもこの作品大好きでふファイト!…でもダサいは酷いよ← (2015年1月15日 18時) (レス) id: 3c42b54fb5 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 茉莉さん» 面白いだなんてっ!ありがとうございます!ふ、ファン!?恐れ多いです、ほんと。けれどとても嬉しいです。ずっとそう思っていただけるよう、精一杯努めさせていただきます!コメントありがとうございました! (2014年12月31日 0時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2014年6月27日 19時

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