#No! No! (ページ22)

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22. ページ22

ポーンっと音が鳴って再び開くと

そこにはまたドアが1つ

え？

ドア1つしかない

ワンフロアにワンルームなの？！

その高級感あふれる感じにまた私は緊張感が増した

401号室であることを確認して
そのドアの横のインターホンを恐る恐る押した

荷物を持つ手にギュッと力が入った

ガチャっとドアが開いて
『あ、お疲れさまでーす。』

二階堂さんの声が聞こえて
手に入っていた力がフッと抜ける感じがした

「お疲れさまです。
　今日はよろしくお願いします。」

そう言って頭を下げた

『いやいや、お願いするのはこっちだから！』

二階堂さんはそう言って笑った

『どうぞ。』

中へ招き入れられ

「おじゃまします。」

ドキドキしながら中へと入った

………これが芸能人のおうち

完全にミーハーな気持ちがあったが

お仕事である以上
あまりキョロキョロするのは失礼だと思い必死で耐えていた

『じゃ、さっそくなんだけどこっち。』

「はい。」

そう言ってドアを開けると……………

え？

洗面所？

あ。手を洗うってこと？

『はい。』

そう言ってバスタオルを渡された

「え？」

『シャワー浴びて？』

「…………………えぇっ？！？！」

あまりに予想だにしないことを言われ
大きな声を出してしまった

しゃ、シャワー？！

え？

私、ネイルケアに来たんだよね？

もう完全にパニックだった

顔が熱くなっていくのを感じた

私のその様子を見て

『……あっ！違う違う！！！
　その………変な意味じゃなくて………
　俺、潔癖症で。
　家に来る人には必ず最初にシャワー浴びてもらってんの！』

二階堂さんも慌てていた

「………潔癖なんですか？」

『うん。だから一旦シャワー浴びて部屋入ってほしくて。』

「めっちゃ潔癖ですね。」

『ごめん。
　だからお願い！』

そう言われながら手を合わされて………
もう私は従うしかない

「分かりました……。
　なんか………変な反応しちゃってすみませんでした。」

『いや、俺も説明不足でごめん。』

恥ずかしすぎる勘違いだった、、、