【歌い手】出会ってしまえば....3

PV119【別れと出会い】 ページ33

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1人で待っていた私に来た1本の電話。








『君の父と母は飛行機の事故で亡くなってしまった。研究チームの1人が迎えに行くからそれまで待っていて。』







何もかもが空っぽになったようだった。




その時、詳しくは理解できなかったけど、もう両親に会えないという事だけは分かったから。






そして、いつの間にか




笑う事も泣く事も出来なくなっていた。




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２日後、40代くらいのおじさんが来た。




そして、その人に連れられて孤児院に入った。




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孤児院に入ってから1年くらいした頃、1人の男が私を引き取りたいと言ってきた。




その男は黒崎と名乗り、母の遠い親戚だと言っていた。でもその時の私にとってはどうでも良かった。手を差し伸べてくれる人ならば誰でもよかった。






それは浅はかな考えだったと気付いたのは3ヶ月後....。






奴が言った言葉。




黒「これから君は夏夜だ。」





A＜6歳＞「ううん。私Aだよ？夏夜はお母さんの名前だよ？」




黒「いいや。君は夏夜だ。夏夜になるんだ。俺の言う事だけを聞いていればいい。守れないと....危ないよ？」




ナイフをちらつかせながら放った言葉。




私は頷く事しか出来なかった。





それから私は《夏夜》になった。

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