【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#149 ページ19

プラネタリウムは頻繁に行くようなところじゃないけど。

まさか1年以内に2回来るとは予想してなかった。流石に。

……決めたのは私だけど。

「…………」

無言で星空を眺めてプラネタリウムの説明を聴く私達。

でも周りから時々聞こえてくるんだよね。

「あの人かっこいい」「星に集中できない」とか。

決して大きな声ではないけど微かに聞こえてくる。

そして聞こえているはずなのに全く気にしてないように見えるなーくん。

流石ね。みんなの中ではリーダー的存在らしいし。

ちなみにこの情報も篁から聞いた。

終わるとなーくんは「どこかでお茶して行きましょうか」と言ってくれた。

カフェについて席に座る。

「もう周りが五月蝿くて中々集中出来ませんでしたよ」

…あれで…！？全く気にしてないように見えたけど！？

冗談とか言う時はちゃんと何かしらに出してほしい。

じゃないと彼の場合冗談か本気かも分からない気がする。

「星空、綺麗だったけどね」

「星空よりAさんの方が綺麗…なんてちょっとキザすぎますかね？」

「言葉が安すぎない？」

流石に普通のトーンで言われてびっくりする。

本当に本気か冗談なのか分からない。

でもあははとはにかんで笑う彼に私は感じた。可愛いと。

リーダー格の人にも可愛いと感じることもあるのね。

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