【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part3

#117 ページ35

星影の襲撃を抑えることが出来てから数日。

「いやぁ、ほんっまな組がおって助かったわ〜」

「私もそう思うよ」

影片&鬼ヶ島組の親子が来ていた。

「うちが事前に食い止めたからって西園寺組も昨日来たんだよ」

襲撃遭う前に食い止めてくれて助かったってね。

茅ヶ崎組と八乙女組もいずれくるだろうな。

「な組がおらんかったらうちも遅かれ早かれ襲撃遭っとったし？」

「私の方の若頭も「お嬢が大変な目に遭わなくてよかった」って泣いてた」

鬼ヶ島組の若頭は組のものにしては珍しい部類らしい。

「そんで？婚約者の方はどうや？」

「最近行動のせいであんまりトキメくことがなくなった」

そう言うと汐里ちゃんは摘んでいたマカロンをポトッと落とした。

わらび餅とかじゃなくてよかった。あとの片付けが大変だからね。餅類は。

「橙野ぉぉぉぉ！！」

汐里ちゃんがそう叫んだ数秒後にドタドタという音が聴こえてきた。

そしてスパァァァン！と襖が開いた。

「はい！なんですか汐里お嬢！」

…染み付いたものって中々抜けないよね。元自衛隊の人もそうみたい。

ラッパの音を聴いたら反射的に起き上がる。(作者はそれを動画で観ました)

おそらく影片組のときこうやって呼び出されていたのかな？

「ちょっとこれ借りるで？」

……物扱いされてジェルは後ろの襟を掴まれて行ってしまった。

「汐里お嬢！後ろは止めてください！首！首締まります！」と言いながら。

「大変だね、ジェルさん」

そうゆう陽菜子ちゃんはころんを呼ばなくていいのかと聴いたところ。

「そうなっちゃったものは仕方ないから」

……陽菜子ちゃんと汐里ちゃんって正反対かも。

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