【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part3

#104 ページ22

いや来るのは予想してたけど。

なぜ二人で来た、るぅと&莉犬。

「えへ、会っちゃったので」

「来ちゃいました、二人で」

可愛く言われてもなぁ。

「ところで誰にキスされましたか？」

るぅとが聴いてきたので私は普通に答えた。

「二人以外の全員」

そう言うと二人は驚く。

「はっや！あれからまだ4日目ですよ！？」

「莉犬、僕は選択を誤ったかもしれません」

私もポンポンキスされるとは思わなかった。

「ちなみに誰が一番ドキドキしたとかは」

……それ一択しかないな。

「ころんかな」

「え"……」

「あのころちゃんが……」

莉犬なんかめっちゃ驚いてるし。るぅと、『あの』って失礼じゃない？

「なにがあったんですか！？Aさん！」

莉犬が凄い血相で聴いてきたので私は答えた。

「いや、待たせるから私からしたから」

そう言うと二人はピキッと固まる。

あ、なんかころんが酷い目遭う気がする。

「Aさん、失礼します」

莉犬はそう言って顎クイをして私にキスをした。

そして静かに出ていく。

「ムードの欠片も無くさせるなんてころちゃん許しませんよ」

そんなことを言いながらるぅとは私の後頭部に手を添えてキスして来た。

……あまりにも流れるような二人のキスに私は赤面するタイミングを逃した。

数分後「なに女にさせてんの！！」「それでも男か！！」

なんて凄い怒号がさとみの隣の部屋から聴こえたらしい。

あ、勿論夜だったから父さんが怒ってたよ。


〜おまけ〜

怒号が響き渡る数分前。

「え、じゃあちゃんとムード作ってキスしたの俺だけ？」

「キスするときのムード作りは難しいからなー、俺は不意打ち」

「僕も断り入れたくらい、まどろっこしいの苦手だし」

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