【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part3

#97 ページ15

莉犬とジェルの対決。

勝てる気しないと言っていたわりに中々互角で張り合っている莉犬。

ただどっちも体制まずそうだけど。

「莉犬、右手赤！」

「よっ…と」

莉犬もジェルも楽々…でいいのか分からないけどクリアしていく。

「ジェルくん、左足黄色！」

なーくんそのルーレットどうゆう仕組みなの？

結構それヤバくない？

「よいしょ…と」

「二人ともヤバくね？」

「いや結構ヤバいよ！」

罰ゲームわさび入りチョコのロシアンルーレットだもんね。

負けたくないよねそりゃ。

「莉犬次行きますよー左手黄色！」

「それはイケる！よしっ！」

見てるこっちもハラハラしてしまう。

「ジェル、右手緑！」

「それもイケる！」

結構二人の体制辛そうだけど大丈夫かな…？

「莉犬くん、右足赤！」

「ここか…」

この二人結構長期戦だけどいつ終わるのかな？

「ジェルくん、次ヤバいよ」

「え！マジ？」

「右足緑だって」

右足を緑に置くには今の体制を徐々にずらせないと無理だ。

それでもジリジリとずらせていたが。

「いたっ！？」

「うわっ！？」

莉犬の体に足が当たり体制を崩したジェルが倒れて来た。しかも私の方に。

「きゃ！！」

「「「「Aさん！！」」」」

莉犬とジェル以外が私の名前を呼ぶ。

してこの場所の時間が止まったとさえ思えた。

「……？」

パチっと目を開けるとジェルの顔が真ん前にある。

息も上手く口からは吸えないし唇には柔らかな感触。

「んっ！？」
　
体の体温が上がっていくのがわかる。

それを目撃した5人。

「ジェルくん、不可抗力でもそれは許せない」

「問答無用でジェルくん罰ゲームね」

「ビール瓶と金属バッド持ってきます」

「俺との肉弾戦付き合ってもらうぞ？」

「特訓はいつもの3倍で！」

待って待ってとりあえず離れて！思考停止したのはわかるけど！！

「んー！んー！」

「！ぷはっ…！すみません！！」

まさか不可抗力でファーストキスを奪われてしまうとは……。


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言っておきます。

この役割はルーレットです！

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