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124.墓に刻まれていた名は ページ29

〜コナンside〜

もう爆発まで1分をきっちまった。


コ「安室さん…!」

安「くッ…!」


安室さんも汗を流しつつ手元は冷静にそして迅速に動かしていた。相変わらずのハイスペックだけどこのままじゃ確実に間に合わねぇ。


ッどうする___!!


眉間にシワを寄せて試行錯誤しているときだった。



千「ああ"!!まどろっこしい!!!」



__え?

俺と安室さんの前からひょいと爆発物が取り上げられた。ポカン、と俺たちは間抜けな顔をして立ち上がった千紗さんを見た。


千「私が全力で川にぶん投げる!後はわかるよね!?死ぬ気で走ってよ!!」

安「…!」

コ「待っ__」

千「ぬぅぉおぉおお!!!!」


腕を振りかぶって川へ全力投球。


安「急げ!!」


千紗さんはいまだに唖然としてる俺の首根っこを掴んで反対方向へと安室さんと駆け出した。


何て、無茶な___!!!


爆発物がスローモーションのように川へ落ちていく。そして一気に引き寄せられたかと思えば、千紗さんに抱きしめられた。


_…え。



バアアァアアアァン!!!!!



爆風が辺り一帯に散乱すると同時に俺は意識を手放した。









〜千紗side〜









__あぁ、雨のにおいがする。
またこの夢か。


___ザァァァ
私は雨に打たれながらとある墓前に突っ立っていた。



樹『千紗…』



制服姿の樹が後ろから話しかけてきた。


千『…、』


墓に彫られた名前は…




___旭家之墓




丁寧な字で完璧に彫られているそれを手でなぞる。


千『あいつは小さい頃の私に"ずっと側にいる"って言ったんだ、』


手がダラリと垂れる。


千『なのに、』


馬鹿だな、何で"ずっと一緒にいられる"だなんて勘違いしたんだ。



千『私には一生別れが付きまとうって理解してたのに』



無意識に拳に力が入り、爪が手のひらに食い込む。



千『なんで…、"今回だけは違う"なんて思ったんだろ…。』



本当に、馬鹿だな。









千「…」


目を開けるとそこは知らない天井だった。


千「痛ッ…、…どこだここ。」


あー…あれ。
私、ド素人潜入してはずじゃなかったっけ?


「ん…」

千「…」


何でここで寝とんだメガネ。窓から入ってきた風と窓の外はもう夕暮れだった。……ここ病院だね、どう見ても。


千「はぁ…、気持ち良さそうに寝やがって。こちとら身体もボロボロな上に夢見も悪かったっつーのに。」


……でこに肉って書いてやろうか。油性ペンで。

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pino(プロフ) - カノさまさん» 好評価&コメントありがとうございます!もっと面白さを増せるよう頑張ります! (2019年8月31日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
カノさま - 面白い作品ですなぁ… (2019年8月31日 21時) (レス) id: a6daf906d1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ののいろ系女子さん» ファン…!?好評価とコメントありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!(*^^*) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄くおもしろかったです!もうファンです!至急好評価してきます! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ミキさん» 好評ありがとうございます(TT)、これからももっと面白く出来るように努力します! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pino | 作成日時:2019年2月20日 0時

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