陽だまりの日、太陽のように笑う君 ページ47
これは、とある少女の話。
ミ「今日のルミリオン先生の授業は〜〜〜…じゃじゃーん！ペットボトルロケット〜！！」
エ「ろけっと…！！？」
「ペットボトルで作れるんだ…」
その少女は、酷く心を消耗した子だった。
ミ「ふふふ、水で飛ばせるんだよ！ちょっと離れて見ててね。」
エ「うん！」
「は、はい！」
心から笑うこと、泣くことをしない子だった。
どこかにそうすることを許せない自分がいたからだ。
ミ「よぉし！じゃあ行くよ？＿＿＿それっ！」
合図と共に設置したロケットは空へ発射する。
エ「すごい…！」
勢いよく宙へ噴射された水は、きらきらと暖かな陽の光を反射して降りかかる。
赤い瞳はロケットを追って空を見上げた。
「＿＿わあああ！」
その瞳は輝いた。
やがて、ロケットは弧を描き地面へ落ちる。
エ「すっごく飛んだよおねえちゃん！ろけっとすごいね！」
ミ「ははは、設置の仕方はさっき教えた通り！俺はスイッチの方点検するから二人とも行ってくれるかな？」
エ「はーい！」
駆け出す小さな足音。
「あっ、まってエリ！わたしも行くっ！」
胸の高まりのまま彼女は走った。
緑「あ、」
麗「わあAちゃんたち楽しそうやね〜！」
コスチューム姿の彼らは目撃した。
切「手作り水ロケット…やっぱ先輩優しいっス…！！」
峰「オイラも混ざりたい。」
上「いや場違いすぎね？」
優しげに緑色の瞳は揺れて
轟「…A、本当に楽しそうだな。すげぇはしゃいでる。」
緑「＿＿うん。」
彼は柔らかく微笑んだ。
飯「君たち早く移動したまえ！授業に遅れてしまうぞ！」
緑「わわっ、ごめん！」
見るのをやめて彼らはまた足を動かし始めた。
爆「…」
…向こうを静かに見つめる人物がもうひとり。
爆「＿＿…ふ。」
彼はただ小さく息を吐くように笑った。
＿＿
＿＿＿
いろんな人の出会い。
優しい人たちの心と声を見聞きした。
「よし、あとはこれを押すだけ！」
エ「うう…うまくいくかなあ、おねえちゃん。」
少女の心は確かにたくさん傷ついてしまった、簡単に癒えはしないほど深く。
「ふふ、大丈夫。一緒にやろう！」
けれど彼女と周囲の人間が寄り添えば、それは元の形を取り戻していけるかもしれない。
陽だまりの中、少女は
「＿＿エリ！お姉ちゃんに任せなさい！」
＿＿太陽のような笑顔で笑った。
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Wolf@元フェアリー(プロフ) - めちゃくちゃ感動して静かに泣きました･･･累計で4回くらい泣いたと思います･･･素敵な作品をありがとうございました！ (3月21日 23時) (
レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 号泣しちゃいました…リミオさんと爆豪くん惚れちゃうわぁ〜！ (2023年2月1日 10時) (レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - やぎさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年11月21日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
やぎ - 主様〜😭やばすぎですー目から滝が…こんな最高な作品を作ってくれてありがとうございます😭 (2022年10月14日 16時) (レス) @page50 id: c3ead30411 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年9月4日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2020年2月27日 23時
