70.力との付き合い方 ページ22
11月も下旬に差しかかる頃
相「ウチで預かることになった。」
緑「近い内にまた会えるどころか！！」
ドドン！！
寮のソファに座ってるエリちゃんたち。Aちゃんは苦笑いでペコッと頭を軽く下げた。
波「わぁエリちゃん可愛い！ツインテール！」
エ「おねえちゃんがやってくれて…」
麗「Aちゃん前もこったヘアアレンジしとったよね？器用なんやね！」
「あはは…」
切「よろしくな！」
いつまでも病院、というわけにはいかないらしく。相澤先生と先輩がAちゃんを連れて寮の外へ僕らを誘った。
＿＿
＿＿＿
相「Aちゃんたち、親に捨てられたそうだ。」
相澤先生は隣のAちゃんを見てそう言った。
緑「捨てられた…って…」
「相澤さんの、いった通りです。」
相「血縁にあたる八斎會組長も長い間 意識不明のままで現状寄る辺がない。」
目を伏せるAちゃんと新事実にインターン組の僕らの空気は重くなる。
「家族のことエリは知らないんです、わたしがずっと黙ってるから。」
治崎の前に立ちはだかった彼女の姿が、頭に過る。
家族との繋がりも、もうとっくに＿＿
『わたしたちには、もうヒーローしかいなかった』
じゃあ彼女は今まで、本当に一人きりで…
ミ「そんでね先生から聞いたかもしんないけど"個性"の放出口になってる角。わずかながら伸び始めてるんだ。」
「…」
Aちゃんの頭を撫でて見え隠れする小さい角。
『い"や…！！こ、ろ"じたくない"…！！や"めて…！！！』
麗「じゃあ…またああならないように？」
相「そういうことで、養護施設じゃなく特別に雄英が引き取り先になった。」
相澤先生がAちゃんの目線にしゃがむ。
相「教師寮の空部屋で監督する。様子を見て…強大すぎる力との付き合い方を模索する。怖いかもしれないが、俺たちが全力でサポートする。」
蛙「相澤先生が大変そう。」
ミ「そこはこの俺！休学中で二人と仲が良い俺の出番さ！」
先輩が手を上げてそのまま麗日さんたちに話し始める。
「…」
僕は感情のままAちゃんを見た。
緑「Aちゃん…」
心配そうな僕の視線に気づいたのか、彼女は眉根を下げて笑った。
「エリ、デクさんたちの近くで過ごせることすごく嬉しそうにしてました。また、よろしくお願いします。」
少し遠慮した笑顔。
きっと不安なはずなのに…。
曇る気持ちを無視して僕も笑ってみせた。
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Wolf@元フェアリー(プロフ) - めちゃくちゃ感動して静かに泣きました･･･累計で4回くらい泣いたと思います･･･素敵な作品をありがとうございました！ (3月21日 23時) (
レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 号泣しちゃいました…リミオさんと爆豪くん惚れちゃうわぁ〜！ (2023年2月1日 10時) (レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - やぎさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年11月21日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
やぎ - 主様〜😭やばすぎですー目から滝が…こんな最高な作品を作ってくれてありがとうございます😭 (2022年10月14日 16時) (レス) @page50 id: c3ead30411 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年9月4日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2020年2月27日 23時
