147.仮免取得へ向けて ページ2
トレーニング四日目＿＿
蛍「エクトプラズム、分身をもう三体程増やしてもらってもいいですか。」
エ「解ッタ。」
流れる汗を手で拭う。
オ「轟少女。」
後ろを振り返るとそこにはオールマイトが。
蛍「オールマイト…」
オ「ははは、元気そうで何よりだ！」
小走りで彼へ走りよった。
蛍「オールマイトも…、体は…大丈夫なんですか？」
オ「ああ、もう随分良くなったよ。」
私が目覚めてこうやってちゃんと会話するのは初めてだ。周りはうるさいのに少しだけ私たちの間に静けさが走った。
蛍「…あの、」
爆「オイ！！上！！」
ハッと声の主を見上げると、私たちの頭上には岩が。
蛍「！」ﾊﾟｷﾊﾟｷ
"個性"発動と同時に咄嗟に後ろへオールマイトを庇った時だった。
ﾊﾞｷ！！
蛍「！！」
パラパラと砕けた小石が降ってくる。
緑「大丈夫でしたか！？オールマイト！轟さん！」
緑谷…
蛍「うん、問題ない。ありがとう。…その足は…」
緑「あ…う、うん！その、メインを腕から足に切り替えてみたんだ。」
片足を軽く上げて私に見せてみた。
蛍「何かごつくなった。」
緑「発目さんが作ってくれたやつで…、確かにちょっと重みはあるけどスタイルは決まったかな…。」
蛍「…なるほど、腕に負担をかけないようにするため蹴りにメインを移行した。仮免取得で実践してみるのも良いね。」
緑「うん！」
もう何度も無茶苦茶してるから、その腕は。
オ「…」
＿＿
＿＿＿＿
芦「それって恋だ！」
麗「コッ、恋！！？」
仮免取得の前日夜、共有スペースのソファで女子たちはコイバナっていう話をしてるらしい。
私はケータイ画面を見つめながらにみんなとは少し離れたテーブル席に座っていた。
冬『何かあった時の為に持っておいて？ね？』
昔、半ば強引に登録されたけどまだ一度もかけたことがない一つの携帯番号。
蛍「…」
…＿＿＿
焦「蛍？」
蛍「わ"」
肩の重みに驚いて後ろを振り返ると、キョトン顔の兄さんが。
焦「悪ィ、驚かせたか？」
蛍「大丈夫。」
携帯と見つめあって何してんだと聞かれる。
蛍「…ううん、何でもない。」
焦「そうか。」
携帯をポケットに直して立ち上がる。
蛍「いよいよ仮免試験だね。」
焦「ああ、頑張ろうな。」
ス、と拳が向けられた。
蛍「うん、頑張ろう兄さん。」
それに軽く拳を合わせる。
……兄さん、どこでそんなの覚えたんだろう。
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pino(プロフ) - うさぎさん» 好評とても嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2020年5月24日 16時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。話の展開がとても好きです。応援しています。 (2020年5月8日 3時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - セイラさん» 好みに合っていてよかったです！(*^^*)コメント&応援ありがとうございました！ (2020年5月7日 11時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったです！！話の展開がとても好みでした。大変だとは思いますがこれからも頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月26日 4時) (レス) id: 5ca5505410 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - イマツギさん» 応援ありがとうございます！一応同時進行で書いているんですがどうしても更新が偏ってしまいますね…、早く更新できるよう頑張ります…！ (2020年1月23日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年11月2日 17時
