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数年がたったある日
真「ただいま〜」
「おかえり！しんじろうくん！みて！」
家に帰るなり、奥から駆け寄ってくるA
手に持っていたのは何か紙のような物
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「おとこのこにもらったの！」
Aからもらった紙を見ると
そこには、
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“Aちゃん、だいすき”
男の子が書いたような、拙い字で
そう書いてあった
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「おともだちのおとこのこにもらったの！」
「いま、わたしもだいすきっておへんじ書くんだ！」
にこにこと笑うA
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ｸﾞｼｬｯ
気がつけば
その紙は、汚く丸まっていて
「しんじろうくん...？」
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真「...A、よく聞いて？」
真「男の子はな、怖いんやで」
真「こんなもの簡単に信じたらダメやん」
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真「ええか？Aには俺だけでええねん」
初めてだった、こんな感情になったのは
変な独占欲と変な嫌悪感
不思議な感覚になった
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「うぅ〜、しんじろうくん...っ...」
俺がavexのオーディションに受かって
東京へと上京が決まった時
ずっと泣いていたA
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ランドセルを背負ったまま
俺が乗る新幹線へと見送りに来てくれた
真「泣かんでや、A」
「さみしいよ...」
真「大丈夫、たまに帰ってくるから(笑)」
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それでも泣き止まないA
俺は少し嬉しくて少し寂しくて
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真「...じゃあ、約束してや」
「やくそく？」
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真「...次会うときまで、ずっと綺麗でおって」
真「そのままずっと」
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この言葉の意味なんて
子供の君には分からないだろう
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真「...そうすれば必ず、俺が貰ったる」
.
「うん！わかった！やくそく！」
キラキラした笑顔で手を振るA
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君への異常な愛が始まるまで
あと数年
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桃(プロフ) - まってましたあああ！！本当にありがとうございます生きててよかった (2021年1月4日 13時) (
レス) id: 891670169f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新楽しみにしてます！Twitterとかしてますか？？ (2019年12月3日 0時) (レス) id: a54df85738 (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - 久しぶり更新本当に楽しみにしてました (2018年12月11日 0時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - いいところでストーリー終わらせますね！ (2018年10月28日 20時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年10月28日 14時
