FILE.28 ―side.KID ページ32
今日もいつも通りだった。
予告状を出して、それを名探偵が誰よりも早く解いて、そして屋上で対決。
いつも通りだった。途中までは。
俺がトランプ銃を構え、名探偵がベルトからサッカーボールを出してキック力増量シューズの動力を最大にする。
名探偵がいつ動き出すかとそわそわしていたら、屋上の扉がバンッと音を立てて開いたのだ。
その音に俺も名探偵もビクっと肩を大きく揺らす。
もう中森警部が来たのか?
その予想は大きく外れ、扉の前に居たのは淡いクリーム色の髪の毛を風で靡かせて赤い瞳で見つめてくる、中学生くらいの男の子であった。
なぜこんな所に中坊が?
すると、俺の前にいた名探偵が少し笑顔になって、彼の元へ走っていったのだ。どうやら名探偵の知り合いらしい。
「おい名探偵。誰だ?そいつ」
俺がそう聞くと、中坊の動きがピシッと固まってしまった。
名探偵の話によると、彼の名前はAというらしく少年探偵団の新しいメンバーで名探偵のボディーガードらしい。
ボディーガード??毛利蘭とか京極真みたいに武術が優れてるのか?こんな中学生が??
名探偵がA?とかいうガキを俺の方へ連れていく。
え、なんで連れてくんだよ
名探偵がニヤニヤと笑っている。こわ……
中坊が俺の前まで来るとチラリと俺の顔を見ては直ぐに下を向いて顔を真っ赤にしていた。
「こいつ、お前の大ファンなんだってよ!」
目の前の中学生が名探偵の事をギロリと睨みつける。
どうやら本当みたいだな、俺のファンってのは。
こんな中学生男子をも虜にしてしまうなんて俺ってば罪な男だぜ。
俺は目の前の男の子の足元に跪く。
下を向いていた男の子と目が合う。
顔が真っ赤で、少し涙目。
へぇ、結構可愛いじゃん。女みてぇだな。
俺は彼の手を優しく握り、手の甲に優しくキスを落とした。
そこで違和感。
この子、両手に包帯巻いてるのか。
なぜ?
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きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 勝手に出しゃばった上に長文失礼しました。 (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんさん(プロフ) - 天狐さん» 不死身と不老不死は似て非なるものですよ。不死身は死にませんが老います。不老不死は老いませんが事故や病気、殺人など故意的に死ぬ事が出来ます。まぁうろ覚えなので合っているのか分かりませんケドね(*^^*) (2018年11月2日 22時) (レス) id: aa8d471e53 (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - あのprologueの『不死身の不老不死』って同じこと2回繰り返してますよ。 (2018年4月29日 20時) (レス) id: 40f1b1f832 (このIDを非表示/違反報告)
死の天使 - 何か……夢主クン某異能アニメの自殺マニアさん見たい……カッコいい……! (2018年3月8日 17時) (レス) id: 691cfdecc8 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - こずめさん» えぇ、もうそれ最高じゃないですか、、ッアーーーーーーってところもろ夢主と同じ反応でしたありがとうございます (2017年7月13日 12時) (レス) id: 6fbc6fe145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こずめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shinkuru101/
作成日時:2017年3月7日 16時