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そこでやっと､大地は自分の言葉が陽を傷つけてしまったことに気付く｡
Aは固まってしまった雫と陽の間に寄り添い､そっと二人の背中を撫でる｡
めいくの大きな声に驚いた雫は､そこで気持ちが緩んだのか途端に声を上げて泣き出してしまった｡
｢あ……雫ちゃんごめん……！｣
めいくは慌てて謝り､礼も泣き出してしまった雫を抱きしめ頭を撫でる｡
｢雫は泣かなくていいの｣
｢陽君……｣
Aが陽の顔を覗き込むと､陽も泣きそうに顔が歪んでいる｡俊平も陽に寄り添いその小さな肩を引き寄せた｡
｢みんな……ごめん……｣
礼とAは､めいくの謝罪に気にしないでと顔を横に振った｡しかし､子どもたちの表情は悲しみに染まっている｡
｢今日は帰ろうか？なぁ陽｡今夜はお泊まりせずに､おうち帰ろう｣
｢……はるママのおうちに帰る｣
｢うん､よし帰ろ｣
｢じゃあ私お荷物持ってきますね｣
｢すみません｣
Aと俊平が帰宅するため動き出すと､礼も泣いている雫をあやしながら問いかけた｡
｢雫も今日は帰ろうか？｣
雫がこくんと頷いたことで礼達も帰ることになり､先に俊平と陽が帰っていくのを､めいくと蒼介は声をかけられずに見送った｡
Aは俊平達を追いかけて､一緒に外に出る｡
｢A先生､すみませんでした｣
｢いいえ｡気をつけて帰ってください｡陽君､またあしたね？｣
Aが陽の目線に合わせて膝を折ると､陽はこくんと頷いて､ギュッとAに抱きついてきた｡
Aはそんな陽を優しく抱きしめ返し､ポンポンと背を撫でる｡
｢大丈夫大丈夫……｣
｢…………｣
俊平はみどりと同じように泣きそうな陽を抱きしめるAに､みどりのおもかげを重ねる｡
｢パパさん？｣
｢……あ､すみません｣
｢……気をつけて帰ってくださいね｡おやすみなさい｣
｢おやすみなさい｣
そう挨拶を交わし､俊平と陽は帰っていく｡
その後ろ姿を見ながら､Aはザワザワと騒ぐ胸に手を当てた｡
｢……ねぇパパ｣
｢ん？｣
｢ママもうすぐかえってくるよね……？｣
家に着き､自転車から陽を下ろすと同時に､小さな声でそう語りかけられ､俊平は｢うん｣と頷いてやることしか出来なかった｡
100日と一週間｡ずっと迷ってる｡
なんて言おう｡なんて言えばいい｡なんて言うべきか
本当に俺に､言えるのか｡
第5話
｢#やり残したままの宿題｣
……To be continued
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
