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それだけ頷いて､めいくは上へ上がろうとするのを銀治が呼び止めた｡
｢そっとしといてやんな｣
｢そっとしといてやるしかないでしょ！｣
明るくそう返して､めいくは二階へと上がって行った｡
お絵描きをしている子どもたちに気付かれないよう､俊平達は屋上に上がり､座って話すことにした｡
｢家賃は……８万｡いや､５万でいい！食費だって光熱費だって割安になるし､そういった面でも､みんなで助け合える！
まぁ､おやっさんの店は､みんなの家賃があれば助かるっていうところもあるんだけど……｣
｢ああー､家賃収入って下心があるわけね？｣
｢下心って言うなよ！
……まぁ､実際この店はぼちぼちどころか……かなりヤバい状況ではある｣
｢えっ､ヤバいって？｣
｢おやっさん……古くなった店直したり､ここの２階に手を入れたりとかで､結構借金があるみたいで｡あれじゃ､老後の貯金は無いだろうな……｣
｢ヤバっ！じゃあ早く仕事みっけて家賃払わなきゃじゃん｣
｢うん……｡まぁでも！俺が一番思ってんのは､そういう経済的なとこより､俊平や礼さんにとって､みんなで暮らした方が心の支えになるし､A先生も一人暮らしの負担が減るだろうし､何より陽や雫ちゃんにも､みんなで暮らした方が絶対いいと思うんだよ｣
｢……ひとり親じゃ不十分だって言うんですか？｣
｢え？いやそんなことは……｣
｢はい地雷踏んだー｣
｢私は一人でも雫を育てていけるつもりです｣
礼の強い瞳に蒼介がおののきながらも｢もちろんもちろん！｣とフォローしていると､めいくが話を切り出す｡
｢二人はさ､いざって時に頼れる人は近くにいるわけ？
うちの両親は宮古島に行ったまま住み着いちゃったし､別れた旦那とはもう何年も会ってない｡
二人は？親とかどうなの？｣
｢うちは､俺の母親は今長野に住んでて､おばあちゃんの介護してるからほとんど頼れない｡
みどりの実家もそう遠くはないし､陽のこと気にかけてくれてるけど､あんまり頼るのは……ね？｣
｢じゃあここに住むべきじゃん！うん！礼さんとこは？｣
｢前にも言ったけど､私は親にも頼りたくないし､誰にも頼らないって覚悟を決めてシングルを選んだ意地があるから｣
｢だって｡礼さんみたいな人の意地は固いよー？自分のプライドが許さないから｡ね？｣
｢まぁ否定しないけど……｣
｢あ､そういえばさ､Aは？｣
｢え？｣
今まで聞く側だったAは､めいくに突然話題を振られて慌てて顔を上げる｡
｢今一人暮らしなんでしょ？ここで住めないのには理由があるの？｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
