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Aはそっと封筒を受け取り､それを胸に抱えるように抱きしめる｡
｢帰ってきてくれた……｡ちゃんと､この日に……｣
｢今日は……望の誕生日やから……｣
｢…………っおかえりなさい｣
“ただいま｡Aさん”
｢何かあったら､いつでも連絡してきてええんやからね？私は､今でもAちゃんのこと娘のように思ってるんやから｣
そう言って､透子は夕方の新幹線で帰って行った｡
ホームまで見送ったAは､新幹線が見えなくなると振っていた手を下ろした｡
そして何気なくスマホで時間を確認すると､一時間くらい前に俊平と蒼介から通知が来ていた｡
｢やだ……全然気付かなかった！｣
何か大事な連絡だろうかと慌ててAがLINEを確認すると､動画が添付されていた｡
動画をタップすると､そこにはにじやの外で子ども達がビニールプールで遊んでいる様子が撮られていた｡
蒼介がホースで繋いだシャワーを子ども達の上から雨のように降らせると､きゃー！と子ども達のはしゃぐ声が聞こえる｡
跳ねる水飛沫に､礼とめいくも声が跳ねる｡
《陽ー！みんなもこっち向いてー！
A先生に送るから！》
《Aせんせー！！》
《せんせー！！》
おーい！と手を振るにじやのみんな､そして俊平も自撮りの形で画面に入りこっちに向かって手を振る｡
幸せを絵に書いたような光景に､Aは笑みがこぼれる｡
(帰ろう)
早く｡早くあの場所に帰りたい｡
Aはスマホをカバンに入れ､駆け足でホームを後にした｡
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ガラガラ……とにじやの引き戸が開く｡
蒼介が顔を上げると､Aが暖簾から顔をのぞかせた｡
｢おかえり｣
｢おかえり！｣
銀治と蒼介が笑顔で迎え入れると､Aはそれを噛み締めるように一瞬俯き､笑顔で言った｡
｢……ただいま｣
その言葉に､蒼介は｢え？｣と内心驚く｡Aがそう言ったのは初めてだったから｡
そんな蒼介の反応を見て､Aはふふ！と笑った｡
｢あー！Aせんせー！｣
｢おかえりなさーい！！｣
｢わ！｣
ドタドタと階段を駆け下りてきた子ども達は､一斉にAに抱きついてきた｡
慌ててそれを受け止めると､後ろから俊平達も降りてくる｡
｢おかえりなさい､Aさん｣
｢おかえり！｣
熱烈なお出迎えに今度はAの方がキョトンとしてしまう｡
すると､俊平もAの方へと歩み寄る｡
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
