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｢礼さんこれ……っ｣
｢個人的にですけど､調べてまとめてみたんです｡自分の言葉では､何も言えることがないから｣
綺麗に分かりやすく書かれたノートは､礼の性格を表しているようだった｡
俊平のことを思い､自分に出来ることを考えて積み上がったもの｡
｢保育専門の先生なら､ちゃんと確認してもらえると思って｣
｢……………………｣
｢……先生？｣
｢礼さん……｡本当に優しい｣
｢え？｣
｢…………っ｡私がもし､パパさんと同じ立場だったら､こんなに支えになるもの､ないと思います……っ｣
｢え？ちょ……っ何も泣かなくても……！｣
｢すみません……っ｡だって礼さんが優しくて……っ｣
｢……全くもう……｣
恥ずかしそうに鼻をすするAに､礼は呆れながらもつい笑ってしまう｡
ノートを礼に返し､Aは改めて礼に向き直る｡
｢……子どもの数ほど答えがありますから｡
陽君にも､雫ちゃんにも大地君にも｡それぞれの心の形があって､児童心理学はあくまでもサポートの一部です｣
｢サポート……｣
｢俊平さんにとって礼さんのこのノートは､絶対に道標になってくれます｡最高のサポーターですよ｣
｢ありがとうございます｣
どうか､俊平と陽が一歩踏み出せますように｡
Aは､心の中で強くそう願った｡
それからしばらくして､俊平と陽も帰ってきて､全員で夕食をとった｡
｢はい､それでは皆さんご一緒に？｣
｢｢｢｢ごちそうさまでした！！｣｣｣｣
｢じゃあみんな自分でお皿持ってくよー｣
各々が食器を持って流しに向かう中､俊平は手付かずの夕飯を前に､難しい顔で考え込んでいた｡
Aと礼はそんな俊平を見ながらも､子ども達から食器を受け取って行く｡
めいくは俊平達の様子見たあと､子ども達が自分の食器を渡し終わるのを見計らい声をかけた｡
｢よし！じゃあちびっ子達はあたしと向こうの部屋で遊ぼっか｣
｢ご本よんでくれる？｣
｢A先生や礼さんみたいに上手に読めないけどいーい？｣
｢うん！｣
｢よし行こ！｣
子ども達がめいく達の部屋に入っていく中､めいくはその光景を微笑ましそうに見ていたAと礼を見る｡
｢じゃあお二人さん！あとはよろしく｣
｢｢え？｣｣
｢背中押したげて？｣
めいくは俊平の方を指さした後､子どもたちの待つ部屋へと入っていき､その場には沈黙が訪れる｡
最初に口を開いたのは､蒼介だった｡
｢陽にどう言おうかって話を公園で……｣
｢申し訳ないですけど｡
私から言えることは､何もありません｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
