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ブランコで遊ぶ陽達を見守りながら､蒼介が話を切り出した｡
｢礼さんには断られた｡
“私なら立ち入って欲しくない”って｣
｢……そっか｣
｢A先生にも送ったけど､“自分が言えることはないかもしれません”って｣
｢……A先生には､これ以上迷惑かけられない｡ただでさえ､昼間お世話になってるのに｡
それに……｣
｢ん？｣
｢……なんでもない｡｣
｢二人はそう言ってたけど､でもさぁ､みんなでいた方が､気持ちもパーッと明るくなんねぇか？
家帰って二人きりだったら､暗くなっちまうだろ？｣
その瞬間､隣にいためいくから無言でバシッと肩を叩かれる｡そこで初めて自分の失言に気づき､はっ！と口を抑えたが､時すでに遅しな蒼介であった｡
｢すまん……｡早速､デリカシーのないことを言った｣
｢……みどりのこと､陽になんて伝えればいいのかずっと考えてる｣
｢……うん｣
｢考えても考えても答えは出ない｣
｢パパー！すべり台で遊んで来てもいい？｣
｢うん｡行っといで｣
陽が大地と共に駆け寄ってくると､俊平は笑顔で頷いて送り出した｡
俊平はそれを見届けたあと､ゆっくり立ち上がりブランコへと向かう｡それを目で追っていた蒼介達だったが､めいくにほら！と俊平の方を顎で示す｡
｢何かほら……｣
｢言えないよ……！｣
｢あるだろ親同士の何か､あったかいやつ！｣
｢あったかいやつ……！？｣
｢ほら……！｣
｢もうー……！なんだろう……！｣
蒼介に急かされたまま､めいくは頭を抱えつつ俊平に歩み寄ると勢いそのままに俊平の背中を叩いた｡
｢あーもう！背中が辛気くさい！！｣
恐らく俊平への喝と上手く言葉が思い浮かばない自分への苛立ちも含まれていたのか､俊平はいった……！と背中を反らす｡
めいくは隣のブランコに座ると､吹っ切れたように話し出す｡
｢あのさぁ……気ぃ使うの面倒だから､はっきり言っていい？
結局､考えてるフリして､本当は逃げてんじゃないの？
陽にどう伝えればいいのか｡そしたら陽はどんな顔をするのか｡
考えたらどんどん怖くなって､そんで､逃げてるだけなんじゃないの？｣
｢…………っ｣
そう告げると､めいくはすっきりしたように｢あたしからは以上！｣とブランコからぴょんっと飛び降りると蒼介の方へと歩き出す｡
｢はい､フォローよろしく！｣
｢俺！？｣
｢……だから嫌だったんだよな｣
蒼介とめいくが俊平の方を見ると､俊平は俯いていた顔を上げて､脱力したように大きくため息を着く｡
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
