第５話｢#やり残したままの宿題｣ ページ2
蒼介の見切り発車でスタートした､不思議なシェアハウス｢みんなん家｣
意外にもそのハッシュタグは功を奏し､ついに先日新メンバーが増えた｡
横瀬めいくとその息子､大地｡
赤城家とも､桃田家ともまた違った不思議な親子の登場で､にじやはまた賑やかになった｡
けれど､俊平にはまだ､陽に伝えられていないことがある｡
ずっと心の奥底に閉まったままの宿題｡
それを伝えられる日は､来るのだろうか｡
そして今日も物語は､このにじやからスタートする｡
｢さぁー！この店も､新たな一歩踏み出すぞ！｣
カウンターに立ち､何やら作ろうとしている蒼介｡
俊平と陽はそれをカウンター席に座って不思議そうに見ている｡
｢蒼ちゃんが作ってんのちゃんと見んの初めてだ｣
｢あー……もうニオイが違う｣
｢いいから､おやっさんは黙って見ときなって！｣
｢なんか甘いニオイがする！｣
｢さすが陽だ！いいところに気がついた！
俺はこの店を､この町で一番にする！その為に日々考えた｣
そう言いながら蒼介は生地を鉄板の上に広げていくか､何やら色が白いのが気になる｡
｢あのなぁ､別に俺はな……｣
｢おやっさんだってこの店がもっと繁盛した方がいいだろ？｣
｢いやあ俺はぼちぼちで……｣
｢おやっさんの味は日本一だ｡ぼちぼちですましとくなんてもったいない！｣
蒼介の言葉と勢いに､銀治が押し黙る｡するとガラガラ……とにじやの引き戸が開いて､Aが暖簾からひょこりと顔を出した｡
｢こんにちは！｣
｢おう､おかえり｣
｢おかえりぃ！｣
｢Aせんせー！！｣
｢陽君こんにちは！｣
両手で手を振ってきた陽にAも手を振り返して､隣に座る俊平にぺこりと頭を下げた｡
｢こんにちは､パパさん｣
｢こんにちは｣
｢アイス買ってきたので､みんなで食べませんか？｣
｢わーいアイスー！｣
ビニールの袋を掲げてそう言ったAだったが､漂ってきた匂いにあれ？と首を傾げる｡
｢なんだか甘い匂いが……｣
｢蒼ちゃんが新メニューを開発したらしいんです｣
｢新メニュー？｣
｢先生良いタイミングで来た！！これからは､新しい客層､先生みたいな若い女性や子供達にもウケる新メニューが必要！｣
｢なるほど！それで甘いもの……ですか｣
｢でも蒼ちゃん｡ほんとに大丈夫……？｣
｢それをこれからみんなに見てもらうんでないの！！｣
｢｢……みんな？｣｣
そして､数分後｡
｢というわけで､今日はみんなに集まってもらった！｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
