Four Season〜2nd〜

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｢ふわぁ……｣

｢眠い？｣


案の定､Aも眠たそうに欠伸をして目を擦った｡
リビングのラグの上では､毛玉も気持ちよさそうに寝ている｡
それも手伝ってか､真冬も眠くなってきた｡


｢少し寝る？｣

｢冬ちゃんは？｣

｢俺も少し眠くなってきちゃった｣

｢じゃあお昼寝して､夕方に夕飯の買い物行こうか！｣

｢うん｣


そう言って､当たり前のようにAはソファに座って隣にどうぞと言わんばかりにペシペシと叩く｡
お約束の行動に､真冬は口元を緩めて笑い､隣に座った｡
するとこてんとAが頭を預けてくる｡


｢今日涼しくて､風が気持ちいいね｣

｢そうだね｣

｢ねぇ冬ちゃん｣

｢ん？｣

｢私ね､今また曲書いてるの｡夜､聞いてほし……ぃ……｣

｢A？｣


消え入るように小さくなったAの声に､真冬が寄りかかるAの顔を覗き込むと､スー……スー……と静かな寝息が聞こえた｡
真冬はAを起こさないように近くにあったタオルケットを自分とAの膝にかける｡

そしてもう一度､頭を撫でた｡


｢おやすみ｣


それを最後に､真冬もAに寄り添うように頭を預け､そのまま目を閉じた｡



由紀と､上ノ山に向ける愛情とは違うけれど｡



真冬にとってAは､何にも変えることの出来ない､大切で､大好きな人｡






Request #01
大切で､大好きな人｡







To be continued……

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