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｢また歌､聞きに行きたいな……｣
｢おお！それな！次のライブとかもう決まっ……上ノ山！？｣
“次のライブとかもう決まってんの？”と聞こうとした板谷の言葉は､屍と化していた上ノ山によって遮られた｡
机に伏せたまま微動だにしない｡
｢どうした！？なんで死んでるんだ！？｣
｢昨日ので燃え尽きたのか？｣
板谷と植木の言葉にも反応しない上ノ山｡
板谷がデュクシ！と上ノ山の旋毛を攻撃しても全く動かず､植木に止められた｡
すると笠井が｢燃え尽きちゃったといえばさ｣と話を切り出す｡
｢今日佐藤君休みなんだって｣
｢え？｣
｢気が抜けて体調崩しちゃったんじゃない？｣
｢そう言えば今日､Aさんもお休みだね｣
｢昨日のライブ来てたみたいだけど､気付いたらいなくなってたよな｣
｢2人して風邪かな……｣
｢上ノ山君､様子見に行ってあげたら？｣
笠井がそう言うと､上ノ山はバッと顔を上げた｡
相変わらず表情は死んでいたけれど｡
＊＊＊＊＊＊＊
放課後､一応春樹に事情を説明し､上ノ山は真冬のマンションの前にいた｡
(き､昨日の今日でくそ気まずいのに､心配でつい家まで来てしまった……)
スポドリとプリンの入ったビニール袋を握り､上ノ山はひとつの決意をする｡
(ここまで来たらもう乗り込むしかないだろ俺！)
上ノ山は悟った｡
もういい｡
｢どうせ死ぬなら早く死のう｣
こうして上ノ山立夏は､大胆にも自ら死亡フラグを立て､その足を一歩踏み出したのであった｡
途中葛藤という名のモンスターを脳内で倒しつつ､上ノ山はとうとうラスボスの巣窟(※好きな人です)へとたどり着いた｡
インターホンがまるで死刑宣告の鐘に聞こえたのは気のせいだと思いたい｡
しばらくの沈黙のあと､どこか重たげに空いたドアで､上ノ山は反射的に労りの言葉を口に出そうとした｡
｢あ､おい大丈夫……か｣
｢……どうも｣
熱で上気した頬､とろんとした目､汗ばんだ肌｡
何が死刑宣告だ｡これは確実に確定レベルである｡秒で執行されるやつである｡
あれ？というかもうこれ俺殺されてね？
｢上がって｡汚い……けど｣
そんな上ノ山の葛藤など露知れず､真冬は部屋の中へ招き入れる｡
(うおおおおおおおおお！！！！！！
この家全体から真冬の匂いするううううううううう！！！！！！)
上ノ山､絶賛脳内フィーバー中である｡
しかし､そんな上ノ山の思考回路をさらに狂わす伏兵が現れた｡
｢冬ちゃん！ダメだよ熱あるの……に｣
｢え？｣
ええええええええええええ！！！？？？？
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に - 最近ギヴンにハマった20代ですが、こちらの小説ほんっっっとうに最高です！！！！夢主の行動・気持ち・考えなど文からとても伝わってきて読みやすいです。お忙しいと思いますが、完結に向けて頑張ってください。楽しみにしております！！ (2020年4月30日 13時) (
レス) id: e8737ae1a9 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - アニメ終わって落ち込んでたら、映画っ！嬉しすぎて……2020年まで頑張っていけそうです！言ノ葉さん最終話までお疲れ様でした！番外？リクエストも更新、楽しみにしてます！に (2019年9月20日 15時) (レス) id: 7ef2d991dc (このIDを非表示/違反報告)
蓮華 - はじめまして！梶さんと春樹とのお話を書いてほしいです！ (2019年9月20日 10時) (レス) id: eb587ffa62 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - マシュマロが通信制限で使用出来ないのでボードの方に感想、リクエスト書かせて頂きました。御手数ですが見て頂けると嬉しいですよろしくお願いします。 (2019年9月18日 5時) (レス) id: 1c640baa7c (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます！雨月さんめっちゃ美人ですよね……｡10話の耳かけスタイルがとても色気爆誕でやばかったです…… (2019年9月16日 21時) (レス) id: 50b948882d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作成日時：2019年8月30日 15時
